ハラスメント対策に企業研修のすすめ 多様性から考える

ハラスメント対策には企業研修がおすすめです。

今回は、企業におけるハラスメント対策の必要性や、ハラスメント防止のために企業ができることについて、多様性の観点からお伝えします。

「企業風土を良くしたい!」「今後も企業を成長させ続けたい!」とお考えの方の一助になりますと幸いです。

後半では、コーチングを取り入れたハラスメント研修について事例を交えながら紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「多様性」を受け入れないと企業は成長できない?

企業の成長において、「多様性の受入れ」はただの選択肢ではなく、必須の事項となっています。1980年代以降、日本企業に浸透してきた多様性の概念は、今や企業文化の根幹を成すものと言っても過言ではないでしょう。

社会的にも、より健全な職場環境を求める風潮が高まっています。これは「パワハラ防止法」が施行されるなど、国をあげてのハラスメント対策が進行していることからも明らかです。

また情報があふれる昨今、社員たちが、自分と違う背景を持つ部下を否定するような上司の発言や、ハラスメントまがいの指導を黙認する企業風土といった、不健全な職場環境に対して違和感を持つ機会も多くあります

企業が多様性を受け入れようとしなければ、ハラスメントが起きたり社員の不満が蓄積したりすることも避けられません。社員のモチベーション低下や、優秀な人材の流出にも直結するでしょう。多様性を受け入れない企業が持続的に成長することは難しい時代になっているのです。

多様性を受け入れ、ハラスメントのない企業になるには?

多様性を受け入れ、ハラスメントのない環境を作るために、企業はどのようなことができるのでしょうか。ここからは企業ができる取組みについて具体的にお伝えします。

ハラスメントを防ぐために企業ができること

パワハラ防止法の施行により、企業には「相談窓口の設置」が義務付けられました。社員が相談しやすい環境を作ること、およびハラスメントの事実を把握することが主な目的です。

企業には、相談窓口を設置することにとどまらず、相談者のプライバシーを守ることや、相談者が不利益を受けない仕組みを整えること、相談窓口の存在を社員に周知することが求められます。

相談窓口の設置以外に、社員を対象に定期的にアンケートを実施することも、問題の早期発見に役立ちます。企業全体で多様性を受け入れるには、社員が感じる小さな違和感や不満を社内で共有できる環境作りが大切です。

また、多様性を受入れハラスメントのない企業になるには、社員の意識改革を行う必要もあります。特に管理職は、チームの雰囲気や職場の文化を形成する上で重要な役割を担っているため、多様性を尊重する意識を持っていなければなりません。

社員の意識改革を行うために企業ができることとして、企業研修があります。ハラスメントの知識を学んだり、怒りや感情のコントロール方法を習得したりすることで、自分とは違う考えや背景を持つ人を理解しようという意識付けができるでしょう。

おすすめは「コーチングを取り入れたハラスメント研修」

ハラスメントを防ぐために企業ができることとして紹介した中でも、特におすすめなのが「ハラスメントをテーマにした企業研修」です。一般的にハラスメント研修は、コーチやカウンセラー、法律の専門知識を持つ人(弁護士や社労士など)といったさまざまな専門家がそれぞれの視点で実施しています。

そのひとつ「コーチングを取り入れたハラスメント研修」では、ハラスメントの概要を理解した上で、それを実践的な行動に落とし込むことを目的としています。実践に活かしやすいため、ハラスメントを防止したいケースはもちろん、すでにハラスメントが起きているケースにも効果的です。

ハラスメントを少し学んだ上司の中には、「部下に何か言ったらハラスメントになるのではないか……」と迷いや恐れを抱いているケースもあるようです。これは、ハラスメントに対する理解を具体的な行動に落とし込めていないことが原因だと考えられます。

コーチングを取り入れたハラスメント研修では、どのようなコミュニケーションを取れば良いかを主体的に考え、学んでいきます。今まで迷いや恐れを感じていた上司の方も、ハラスメントを恐れてコミュニケーションを避けるのではなく、適切な声掛けや指導が可能になるでしょう。

コーチングサーチで実施したハラスメント研修事例2選

コーチングサーチにご依頼いただくハラスメント研修には、大きくわけて以下の2パターンがあります。

● 慣例として行うハラスメント研修
● 実際に起こっているハラスメントに対処するための研修

ここからはそれぞれの事例を紹介します。

事例①:慣例として行うハラスメント研修

まず、実際にハラスメントが起こっているわけではないものの、「ハラスメントのない会社でありたい」といった目的で慣例的に研修を行ったケースです。

ハラスメントの基礎知識を学び、ハラスメント防止への意識を高める「ハラスメント対策研修」のプログラムをベースに、「実践を多めにしたい」「チームビルディングに関する内容を盛り込みたい」などのリクエストを取り入れ、オリジナルの研修を実施しました。

「もしチーム内でハラスメントを目撃したらどうするか」といった具体的なシーンを想定して考えてもらうなど、実践的なワークやロールプレイングを多く取り入れました。

研修を受けた企業様からは、「研修を通して正しい知識を身に付けることができ、ハラスメントを防止できています」とのお声をいただいています。今後も継続的に研修を行うことで、多様性を受け入れる企業風土やハラスメントのない職場環境を維持することが期待されます。

▶「ハラスメント対策研修」の詳細はこちら

事例②:実際に起こっているハラスメントに対処するための研修

次に、実際にハラスメントが起こっているという企業様から依頼を受け、研修を実施した事例を紹介します。

こちらの企業様は、管理職数名が部下に対してハラスメントをしており、その対応に頭を悩ませておられました。この方たちの日常的なハラスメントにより、若手社員の離職が相次いだり、社内の雰囲気が悪くなっていたりという点が課題だったそうです。

企業としては、管理職数名の社員にハラスメント行為を改善してほしい、社内の風通しを良くしたいとのお考えがありました。

そこで「ハラスメント対策研修」のプログラムをベースに、「怒りのコントロール(感情マネジメント)研修」や「チームビルディング研修」「リスペクト研修」の内容も盛り込むことをご提案。ワークやロールプレイングには、社内で起きた実例を取り入れました

実際に問題を抱えていたという背景もあるのでしょうが、全社員が「見て見ぬふりをすることも責任がある」ということを学び、自分事として積極的に研修を受けていた様子が印象に残っています。

研修後、ほとんどの管理職には周りが驚くような変化が見られました。若手社員への声掛けもスムーズになり、若手を育てられるようになったとのことです。1名の管理職の方に関しては劇的な変化は見られませんでしたが、ハラスメント行為自体は少なくなったようです。

この事例のように、同じ研修を行っても効果には個人差があります。しかし、正しい知識を学ぶことで、自分と違う考えや背景を持つ人を認められるようになったり、コミュニケーションがスムーズになったりすることも大いに期待できます。

その後こちらの企業では、社員のハラスメントに対する意識が高くなり、社内の雰囲気もクリアになっているとのことです。

▶「怒りのコントロール(感情マネジメント)研修」の詳細はこちら
▶「リスペクト研修」の詳細はこちら

まとめ:ハラスメント研修ならコーチングサーチにご相談ください

多様性を受け入れる企業風土を整え、ハラスメントのない職場を作り上げることは、社員が働きやすい環境や優秀な人材が育ちやすい環境を作ることにつながります。今後の企業戦略のひとつとして、ハラスメント対策を検討してみてはいかがでしょうか。

コーチングサーチの企業研修についてくわしく知りたい方は、こちらのページからご確認ください。

コーチングサーチでは、企業の状況に合わせたオリジナルのプログラムをご提案しています。時間や開催方法などについてもご相談に応じますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

この記事を書いたのは

コーチングサーチ

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