キャリアの転機を乗り越える、寄り添うコーチの存在 入口コーチとは?~クライアントインタビュー~

今回は、副業やセカンドキャリア、社内コミュニケーションといった働く場所でのコーチングを得意とする入口和生のコーチングを受けたお客様(クライアント)のインタビューをご紹介します。

キャリアを重ねても経験を積んでも、「新しい壁」は人生につきもの。今回紹介するY.Aさんは、入口和生コーチに1年コーチングセッションを受けたクライアントのおひとりです。管理職へとステップアップするタイミングで生まれた悩みを乗り越えた、激動の日々を振り返っていただきました。

入口コーチ自身の記事で「クライアントの皆さんは、自分自身の力で目標を達成していかれるんですよ」という言葉がありましたが、その様子をクライアントの視点からも追体験できる、コーチとクライアントの理想的な関係が見えてくるインタビューとなりました。

キャリアの不安や入口コーチのコーチングについてインタビューしました

1:入口コーチとの出会い

コーチングを受けてみようと思われた経緯をおしえてください。

勤めている会社に「社内コーチ」の活動があり、希望者はコーチングを受けることができるのですが、その案内が届いて、受けてみたいと手を挙げました。

昨年の2月にちょうど部署移動が決まり、かつ管理職になるというタイミングも重なり、新しいことが同時に始まることに自分の中に戸惑いがありました。元の部署に戻る異動ではあったものの、所属していた頃からは年数が空いていました。
私が去った後に入った若いメンバーが多く、互いに知らない中でチームが始まること、社会情勢の変化で働き方自体も変わってしまっていたこと、グループにおけるプレイヤーではなく上に立つ役割となることの三重苦。
そこに自力で飛び込んでいく必要があって、それはもう、本当に新年度を迎えられるのか?と疑う程のプレッシャーがありました。

そんな折に社内コーチの案内を受けました。コーチングを受けることはもちろん、コーチングのやり方を教えますという内容もあり、どちらかというとそれに魅力を感じました。今後は自分が話を聞く立場になりますから。
そう相談したところ、コーチングのやり方を学ぶにはクライアントとして体験するのが効果的だという話をしていただき、入口コーチを紹介していただいたというのが出会いのきっかけです。
依頼したときは、藁にもすがる思いというのはこういうことか、という感じ。
管理職になるにあたって何か始めておかないと4月のスタートが切れないのではと思っていたので、良いタイミングに良い出会いがありました。

実際にコーチングを受けてみた感想は?

コーチングは1回1時間、5回ほどオンラインで実施していただきました。
入口さんは年齢的には年下の方ですが、落ち着いたお人柄で、上手に間を取ってくださって、とにかく話をしやすい環境を作ってくださったというのが第一印象でした。
正解を教えてくれるわけではないけれど、自分の思っていることを口にしていくことで、とにかく闇雲に焦っていた状態から、次に自分がすべきことが徐々に見えてきました。その時その時に課題がありましたから、都度具体的な業務上の課題について聞いてもらっていました。

たとえば、前年度の成績を伝える際、マイナスのフィードバックってどうしたらいんだろう?というときのコーチの考え方を教わったり、若い子に対してどうやって改善という形で伝えたらよいのかをアドバイスいただいたり。相手も子供ではないので、大人ならではの難しさがあったのですが、タイプ別にこういう風に伝えたらよいのでは、とすごく丁寧に伝えていただけたので、落ち着いて業務に向き合うことができました。伴走していただいているような感じですね。

コーチがキャリアの悩みを整理し、解決に導いてくれます

2:いざ、新しい環境へ

実際チームを率いる立場で1年勤めて、いかがでしたか。

去年は20名以上の部下がいたので、正直話を聞くだけで精一杯という感じではありました。
ですが、相手のことを知りたいなという意識が持てたことは成長したと感じています。
それだけの人数がいると、やはり合う相手合わない相手というのは人間ですからあるんですけど、だからといって「この子ってこうだよね」と先入観を持つのではなく、相手を知ろうという気持ちで接するよう意識が変わりましたね。
これは入口さんからも、会社のセッションでも言われました。

人間って「自分の話をきいてほしい」という欲求が誰しもにあるということがコーチングを受けて分かりました。
同じことをチームの相手にできれば、気持ちよく信頼関係を作っていけるかなと。
メンバーとしてチームを率いていたときは結構ぐいぐい引っ張る方だったのですが、マネジメントをするとなると聞くということが重要だなと実感しました。
メンバーは若いからこそ素直な相手が多く、やりづらいというよりも「素直だな」と感じることが多いです。
全てを見ることはできなくても、十分に目をかけられればその分成長していってくれるから、これが全員になるように努めていきたいなと思います。

入口コーチとのセッションで印象に残っているエピソードはありますか。

全部が全部助かったので、これが!という強いエピソードがあるわけではないんですが…とにかく寄り添ってくださったな、と感じています。
たとえば、セッションが終わった後に、1年管理職をやってみた振り返りをしたいんですよねと相談したところ、それなら第三者がアンケートを取った方が、匿名性が高くなっていろいろ聞けるのでは?と自らアンケートの集計してくださって。

おかげで管理職人生1年目に対するチームからの忌憚のないフィードバックがいただけました。1年間通して不安に思う姿を見守ってくださったからこそ、それを汲んでサポートしてくださったんだと思います。
他には、私は課題に直面していた分テーマ設定が明確でしたし、コーチの授業も受けていたからそこでわからないことも聞けました。社員面談をするときにどういうことに気を付けたらよいのかとか、どういう心構えでいたらいいのかとかですね。

入口コーチのコーチングは丁寧で安心感があるとのこと

3:寄り添うコーチングで、自らが開く瞬間を。

ズバリ、入口コーチはどんなコーチですか?

自分自身が焦っているときに救世主のように現れてくださった方です。
マネジメントの立場になって、放任されているのではなく、「大丈夫、見てるよ」って感じられるだけでも安心するんだなってことを強く感じました。
入口さんが私にとってそうで、何かあったら相談できるように扉を開けてくださっていて、懐の広い方です。
私の場合は同じ会社で働いているので、仕事の上では全く関係のない部署にいらっしゃるというのも楽でしたね。部下のことをまるまる知っている方に聞くと「答え」が返ってきちゃうけれど、遠い所にいらっしゃるので自分自身で頭の整理ができています。そういう意味では、コミュニティの外側にコーチを持つ、というのは有効なことだと思います。

入口さんはどんな人にオススメ?

どんな人でも大丈夫だと思います。
あまり前のめりになる方ではなく、受け止めますというタイプで、間の取り方や話すペースがとてもうまい方です。
こちらが焦ることなく、自分の中で考えを巡らせるのをじっと待ってくださる。
合わない人はいないのではないでしょうか。良い振り返る時間をいただけるような感じですね。
入口さん自身、誰かの話を聞くのが好きな方なんでしょうね。セッションを通して「僕も勉強になりました!」とおっしゃられることもあり、そういう風に聞いてくださることで、上から圧がかかって出す答えではなく、自分の中から答えを探せる感覚があります。

社内コーチの連絡に手を挙げた時点ではコーチングって何なのかをそもそもわかっていなく、アドバイスをもらうような、何かの相談ということを想定していたんです。であれば経験豊富な方から指導をしてもらう方がいいのでは?と思ったり…。
年次が下の入口さんがベストなのかな?とも、お名前を紹介されたそのときは正直思いました。

ですが、コーチングって上から何かを指導したり教えたりするのではなくて、「自分自身の中からの気づきを与える」ということが基本。
そこに立ち返ると、年次が上だ下だっていうのは関係なく、人としての相性が合うことが最重要だと思います。私には入口さんの雰囲気や姿勢がぴったりでした。

コーチングを経て、今後の展望を教えてください。

チームみんなの士気を上げながら、とはいえ仕事ってやりたいことばかりではないから、そういうところもメンバーに理解してもらいながら、成果を出していきたいです。
一方で、プロジェクトを率いて、わっとやりたいという気持ちもあるので、今の立場からプレイヤーに戻るというのも選択肢の一つにあります。ですがそのときでも、前と同じようにワンマンでやるのではなく、チームをうまくまとめながら、人の話を聞きながらできたらいいなと思います。

管理職という立場ではなくチームに戻ったとしても、今回の経験を通して仕事の仕方は変わるはず。コーチのメールがきたときに、勉強してみよう!って動いてみて良かったなと思います。普段ならスルーしてしまうようなところだったので、一歩踏み出すことが大事ですね。

入口コーチは社内コーチから、本格的に外部でもコーチ業をスタートされるところ。そのことについてはAさんも当初からお話を聞いていたそうで、今回のインタビューも「激動の1年を助けていただいた入口さんの、新しいチャレンジのサポートになれば」と快く引き受けてくださいました。

「私が自分自身の体験をお伝えすることで、入口さんっていいなって思う方がひとりでも増えて、輪が繋がっていけば嬉しいです」。それだけの強く温かい絆が生まれたコーチングの日々に、何より入口コーチのお人柄とコーチとしての魅力が現れているのではないでしょうか。

入口和生
コーチページ:https://coaching-search.jp/manage/co-kiriguchi/