「なりたい自分になる」伴走者【入口コーチインタビュー】

入口和生コーチが得意とするコーチングの1つが、副業やセカンドキャリア、社内コミュニケーションといった働く場所でのコーチング。コーチ自身が、会社員として働きながら、社内コーチングに携わり、副業としてもコーチを両立しておられるという新しい働き方の先駆者です。

クライアントの課題と向き合う中で、自らもエネルギーをもらっていると語る入口コーチ。モチベーションの善循環が、ひとりひとりの叶えたい未来の実現をサポートします。

入口和生コーチのインタビュー

1:コーチになったきっかけ

まず、コーチを目指したきっかけについて教えてください。

社内コーチングを受けたのが最初のきっかけです。そのときのコーチは、自分が入社した事業部署の役職者の方でした。

新しく入社した社員にはコーチングをしている旨を毎年通知されていて、一般社員に対してどんなことをするんだろう?というところに興味を持って、手を挙げてみたんです。セッションでは30分から1時間くらいお話しをずっと聞いてくれて、「こんな偉い人が自分の話をこんなに聞いてくれるんだ」っていう衝撃的がまずありました。そこにプラスして、なんでも話せる場を作ってくださることを、心地よく感じました。

元々人の話を聞くのが得意…というか苦にならない性格で、相性も良かったんだと思います。当時何か勉強しようと思ったときにMBAかコーチングかで天秤にかけていたんですが、MBAにはあまり興味が持てなかったのに、コーチングは調べれば調べるほど自分にあっていると思って即決しました。何かを勉強したい思いがあったときに、タイミングよくはまった感じです。

そこからどのように学び、コーチとしての活動を始めたのでしょう。

スクールに入って、そこで約1年学びましたが。楽しかったですね。
学校っていう感じは全くなくって、異業種の方達と学び合っているという感覚です。仕事のある時間は動けないので、朝7時からの1時間を週に2回やって、宿題も出る…という周りから見たらそこそこ大変なプログラムだったとは思うんですけど、そんなことはなくて、全く苦じゃなかったです。

スクールの卒業要件に実際に個人相手のセッションをすることが含まれていたので、まずは5人、周りの人から募集して実施しました。「いいとも」のテレフォンショッキングみたいに、終わったら誰か友達を紹介していただいて…という風に繋いでいただき、はじめの5名が終わった後もお友達をコーチングし続けて、今に至るという感じですね。

2:共に高め合う、成長のセッション

はじめてのクライアントさんや、印象的なクライアントさんはいますか?

最初の方は、身近な方でした。だから、その人のことはすごく良く知っていると思っていたんです。
でもコーチングセッションの上で話をすると、知らないことだらけで、この人ってこういうことを考えていたんだ!とか、こういう信念のもとでこんなことをしていたんだっていう新しい発見がありました。それで、自分自身も楽しかったです。
クライアントさんのためにというのが第一であり、それがコーチングの目的ではあるのですが、ずっと自分が楽しんでいる感はありますね。元々「人」に興味があったので、コーチングというスキルとの出会いはとても良かったです。

印象的な方というのは、特定の人ではなく全体的な傾向なんですが、目標を短期で達成するポテンシャルのある方が多いなという印象がありますね。
まずセッションの中で、自分がこうなりたいって公言してくれるわけじゃないですか。それを聞いたときは、どちらかというとハードル高めの目標だなと感じるのに、案外早めに達成してこられるんです。
公言して実践すると、人間ってなりたいものになれるんだなっていうのを、セッション相手を通して体感できること。これもコーチの魅力ですね。

目標を公言して実践すると、早く達成できるかも?

目標を達成する方に共通する点はありますか?

目標達成するかどうかというのもありますが、そもそも、コーチングを受けようっていう意思がある時点で、それはすごいポテンシャルの持ち主なんだって思うんです。自分を高めたいとか、何かを改善したいとか、それを第三者に話して目標達成したいと思う時点で、能力の高い人なんだなって。コーチングを受ける方のことは、それだけでリスペクトしていますね。
そういう風に尊敬できるからこそ、セッションも楽しくて。自分にとっても貴重な機会だと感じますし、刺激になります。自分ももっと頑張らないとなって思わせてもらえるようなエネルギーをいただいていますから、すべてのクライアントさんに感謝ですね。

コーチをする中で悩むことはありますか?

大きな苦労というほどではないのですが、寝れない日は出てきますね。
クライアントさんや自分のスキルのこと、ビジネス全体のことなど悩むところも多いので、考えすぎて寝れなくなる日があります。
とは言っても、寝不足になったら自ずと次の日は眠くなって回復するので、辛くはないのですが。やっぱり、クライアントさんの悩みにぐっと踏み込んで考えると、感情移入してしまう部分はあります。

3:これからの展望

ご自身にはコーチを付けていますか

継続的にはいません。ですが、意識的に付けるようにしています。
目的の1つは勉強のため。プロのコーチの姿勢、手法、質問の仕方など学ぶためです。
もう1つは、自分にも悩みはありますので、課題があるときにはコーチを付けています。コーチングに成果があることは自分が一番わかっているので、コーチ仲間に依頼したり、過去のクライアントさんで、セッション卒業後コーチングを学んだ方に、逆にコーチをしてもらったりもしています。
同じコーチにずっとお願いするよりかは、自分自身はコーチをころころ変えたいタイプですね。特に1つ目の目的である「スキルを学ぶ」という観点では、違うコーチに付くことで、いろいろな視点や情報を入れていけると思っています。

今後の展開や目標は?

まずは、できるだけいろんなクライアントの方と出会いたいなと思っているので、どうやっていこうかということを考えています。今まさに悩んでいる部分ですね。
それから、コーチング文化がもっと広がればいいなと思っています。
実際に今、社内でもコーチングを広める活動をしていて、多くの人がコーチングの存在に気づいてくれました。全員が学ぶべきだと思っているわけではないですが、考え方などの要素だけでも知ってもらえれば、コミュニケーションが前向きになっていくこともあると思っています。
セミナーや研修にも興味があるので、今後取り組んでいければな、と考えています。

プライベートでは、小さい子供がいるので自分個人の趣味ではなく…子どもたちと一緒に楽しめることを探していてることが多いです。空き時間には子供たちと遊びに行ける場所を探したり、海外旅行が好きなので、条件や制約なども考えながら、子どもたちと楽しめる旅行先を探したりとか。社会情勢も落ち着いてきましたし、これからいろいろな場所に行ければと思っています。

終始やわらかいお人柄が滲むインタビューからは、「自分よりも人生経験がある人から教えや導きをもらう」というイメージではなく、クライアントさんに寄り添い、本来その人が持つ力を引き出し目標に向かって並走する、そんな二人三脚のセッションの様子が目に浮かぶようでした。ご自身がコーチングに出会ったときに感じたという「心地よい」空間、それを入口コーチもまた自らのクライアントに向けて拡げておられるのだな、と実感できる時間となりました。

入口和生
コーチページ:https://coaching-search.jp/manage/co-kiriguchi/