「自分らしく生きる」コーチング【多様な経験と学びから伴走する冨永コーチへインタビュー!】

今回ご紹介する冨永正夫コーチは、アメリカ発の心理学をベースとしたNLPパーソナル・コーチングでクライアントひとりひとりの現状を紐解き、課題を共に乗り越えていく、理論と情熱の両輪を兼ね備えたコーチ。自身の中小企業診断士としての経験も踏まえ、働く個人から、経営者まで幅広い立場・環境の方をクライアントに迎えています。

人が前向きに変わってゆく姿に何よりやりがいを感じ、感銘を受けると語る冨永コーチのコーチングがどのようなものなのか、そして異業種からコーチングへと舵を切られた道のりをお話しいただきました。

冨永正夫コーチインタビュー

1:コーチになったきっかけ

2:中小企業診断士の経験×コーチング

3:これから出会う方へ


1:コーチになったきっかけ

まず、コーチを目指したきっかけについて教えてください。

元々は中小企業診断士をしており、コーチングというものの存在は20年ほど前から知っていました。中小企業診断士の推奨スキルだったんです。ですが、そのときはあまり深くわかっていなくて、「質問によって相手から答えを引き出すんだな」くらいの理解でした。

その後、登録していたメルマガがきっかけでマイケル・ボルダックというコーチのセミナーに参加しました。内容はもちろんのこと、元受講生であるボランティアスタッフの方も素敵で、参加者の意欲も高く、コミュニティの居心地が良くて、以前知ったコーチングとは違う印象を受けました。

特に印象的だったのが、そのセミナーのとある参加者さんの様子でした。その方は当時メンタルが落ち込んでいる状態で、ご友人に勧められて足を運んだそうだったのですが、セミナーの中でマイケルから1:1でコーチングを実際に受け、どんどん元気になっていかれたんです。正直「サクラなのでは?」と思う程の変わりようだったので(笑)、本人にセッションを受けているときの心境を尋ねてみたのですが、「何が起こったのかはわからないが、話しているうちにどんどん気分が軽くなった」とおっしゃっていました。

精神的に著しく不安定な状態の方へのコーチングについては、各コーチ線引きを持っているとは思いますが、実際に相手に響いていく様子を見て、コーチングというのは人のためになるスキルなんだなと理解しました。

そこから、本格的に仕事にするまでにどのくらいの期間がありましたか。

しっかり仕事になったのは、初めてセミナーに参加してから1年後くらいです。
マイケルにコーチングとNLPを学び、その後もセミナー参加・実践、そしてセミナーのボランティアスタッフ参加と経験を積みました。その傍らで、マイケル門下生の日本人コーチを付け、実際のセッションのやり方やセミナーで学んだ理論を実用レベルに持って行くために、理解を深める肉付けを行ないました。

印象的なクライアントさんはおられましたか?

自分にとってのファーストクライアントさんです。
セッション6回という短めのご契約だったのですが、セッション初回から様々な気づきを得てくれ、セッションするたびに思考や行動に良い変化が表れ、実際に会社の人たちから何があったの?と聞かれるくらい、周囲から見ても変われました、って言ってくださって。

ありがたいことに、めちゃめちゃ信頼され、感謝されました。
人の人生をより良くできて、感謝され、それが仕事になるなんて、なんて素敵なんだろうと思いました。その方が積極的に努力してくれたという姿勢が大きいですが、契約終了後も進化をし続けている様子を見て、コーチングでビリーフを書き換えて得た効果は一生モノなんだなと確信させられました。

現在はどんなクライントさんが多いですか。

当初は働いている女性の方が多かったです。働く中での悩み、これからの人生の目標や感情のコントロール方法の相談などでした。

最近、サーチでたどり着かれる方は、中小規模の会社経営者さんが増えてきました。「NLP」「マイケル・ボルダック」「中小企業診断士」というワードで見つけてくださるようです。
私自身のバックボーンに、共感してもらいやすさや同じ視座でやりとりができるという期待をしてもらえているのかなと感じています。
今も昔も、「こうなりたいのだけれど、自分1人では難しい」という状況のときに、専門スキルを持つ人に伴走してほしいという思いでセッションに踏み出す方が多いですね。

エグゼクティブのクライアントが増えてきている冨永コーチ。資格やご経験に共感してもらえることが多いようです。

2:中小企業診断士の経験×コーチング

冨永さんのコーチング、その特徴とは?

中小企業診断士というコンサルタント、企業におけるマネージャー、研修講師、それからランナーという背景から得た経験・体験を通して、相手の方に役に立つことをお伝えできる、引っ張り出せることでしょうか。

経営コンサルの要素はコーチングとはまた別で仕事にしていますが、セッションの中で仕事のお話が出たときは、過去の事例ですが、といったような形で経験やアドバイスをお伝えすることがあります。
こちらに経験があることで、経営者さんと話すときにも理解のベースがあるというか、共通の言語・感覚で話ができるのでテンポ良くセッションができます。組織を動かすときって、部下と関わるときってこういうことがありますよね、というような。「そうそう!」と思ってもらえるポイントがあると、距離も縮まりやすく、より密なセッションが行えます。

セッション以外でも、日々のサポートもしておられるとか。

はい、1対1のFacebookグループを通じて、デイリーコンディショニングやセッション準備のやりとりをしています。
セッションは主に隔週ですが、その間いつでも書き込んでもらえればレスをしますよ、ということでお伝えしています。実際にはたくさん書いてくる人もいればあまり書いてこない人もいます。日々の出来事やその日の気づき、感情の動きなど自由に報告してもらっています。

みなさんいずれは契約が終了してコーチングを終えられるわけですから、「自分自身で起きたできごとから学ぶ」「自分で自分に問いかける」ということができるようになってほしいという思いがあり実施しています。ですから、報告義務は設けていませんが、活用して習慣にしてほしいということは伝えていますね。積極的に使ってくれる方はやはり変化も大きいです。
こんな風に、セッション以外も含めクライアント1人1人に充てる時間は他のコーチに比べて多いんじゃないかと思っています。

3:これから出会う方へ

冨永コーチの今後の展望や目標を教えてください。

先日、ヒプノセラピーの資格を取得しました。潜在意識をもっと上手く活用して、クライアントにより高い価値を与えられるようにしたいとの思いからです。
毎回毎回のセッションで価値を与えられているかどうかということは強く意識していて、セッション中にどんな問いを立てるとクライアントの気づきにつながるか、今でも悩み抜きます。セッションは毎回が手作りの一期一会。悩みも価値観も違う人とひとりひとり向き合うのですから、都度奮闘しています。もっと安心して、どんな方でも来てね、と言えるようにさらに成長したいですね。

また、コーチング卒業生のコミュニティを立ち上げ、会員さん同士が高め合っていける場をつくっていきたいという展望もあります。実際コーチングを受けた方から、そういうのってないんでしょうか、とありがたくも希望をいただくこともあり、現在は構想状態ですが何かうまく形になればなと検討しています。
 
自分自身がコーチを付けているかということですが、今は付けていません。恩師的なコーチは2人ほどいます。もちろん、コーチがいることの良さや効果は自らが一番わかっているので、今後何か一人では難しいと感じる状況や、さらなるスキルアップにおいて必要になるタイミングが来たときは付けたいと思います。

これからコーチングを受けようかと考えている方に一言。

悩みがあったり、目標があったりするときに、コーチを付けるというのはとても効果の高い手段だと思います。
まずは気軽に体験セッションを受けてみてください。体験セッションを受けること自体が、何か変わろう、何かやってみようと一歩踏み出したということになります。そして、大切な一歩を踏み出したその瞬間から、人生は変わり始めているのです。

教えることが好きなんです、とご自身の性格を振り返る冨永さん。「何か自分ができるようになって、やり方を理解したら、同じようにできるようになりたいと思っている人にはどんどんその知見を分けていきたいんです。」と語る冨永さんは、趣味でもあるランニングにおいても初心者ランナーのサポートをしておられるそう。

ご自身のキャリアやご経験を必要な方に伝え広げていきながら、相手に合わせたコーチングができるようにと自分を磨いていく真っすぐな姿勢がとても心強く響いてくるインタビューとなりました。

冨永コーチの言葉を借りれば、今この記事にたどり着かれて読んでくださったあなたもすでに「一歩」を踏み出しているところかもしれません。

冨永 正夫
コーチページ:https://coaching-search.jp/manage/co-mtominaga/