幼少期から「みんなとうまくやっていきなさい」と言われていた私が経営者に必要なリーダーシップを身に着けるまで~エグゼクティブコーチングの実体験と見えてきた明るい兆し~【お客様インタビュー!】

コーチングをするコーチと、コーチングを受けたい方を繋げる「コーチングサーチ」では、実際にプロコーチのセッションを受けられた方から日々リアルな声をお聞きしています。

そこで今回はコーチングを長く受けられた方へ、セッションの概要や印象的な出来事についてインタビュー。自身の考え方や仕事に対してどんな変化があったのか会社経営者・田中祥子様(仮名)に詳しく伺いました。

会社経営者・田中さんに和気香子コーチとのセッションについてインタビューしました。

起業してから始めたエグゼクティブコーチング

田中さんは現在、和気さんのコーチングを受けているとのことですが、どのくらいの頻度で通われているのですか?

1か月に1回です。オンラインのこともあれば直接お会いすることもあります。2018年からお世話になっているので、気が付けばもう6年目ですね。

これまでにもコーチングは受けたことがあったのでしょうか?

はい、元々は前職の時に希望者がコーチングを受けられる機会があり、その時に初めて利用しました。それで「すごくいい!」と思ったものの、会社を辞めたことでそれは受けられなくなり…。以来、断続的にではありますが、何人かの方にお世話になって今に至ります。

ということは、今回5年も同じコーチに見てもらっているというのは、田中さんの中でも長い方なのですね。それはどうしてでしょうか?

和気さんにはエグゼクティブコーチングという、経営者向けのプログラムをお願いしています。自分が会社をつくってからこれを受けるようになって、とてもうまくいっているので継続している状況です。

田中さんは起業されてからすぐに和気さんのコーチングを受けるようになったのでしょうか?

いいえ、実は半年か1年は経っていたと思います。ずっとコーチングを受けたいとは思っていたのですが、私の感覚として、コーチングを受けようとするときってエネルギーが要るというか、自分側の準備も必要なように感じていて。
それに、起業したての時期ってどうしても出費を削らなければいけない。もしかしたら起業したての時こそコーチングが必要なのかもしれませんが、こんな金額を自分に使ってもいいのだろうか、とどこか一歩踏み出せないでいました。

最終的にコーチングに踏み切れたのは、どういったきっかけからですか?

起業してから色々な問題を自分の中に抱えていました。なおかつそれが自分一人では解決できない、けれど解決しないには先に進めないなとも感じていました。それでコーチングの力を借りることにしたんです。

自分との対話が進められていなかった初期と今

最初の頃と今でコーチングの受け方、活用のしかたなどに変化はありましたか?

すごく大きく変わったというわけではないかもしれませんが、自分の抱える悩みの中心は変わったように感じています。
初期の頃は組織も生まれたてで、チームビルディングに関することが悩みになりがちでした。今はそうした“人”の問題に限らず、事業全体の売り上げをどうしていくかとか、どう戦略的に進めていくかといったことへの課題意識が膨らんでいるように思います。

セッションはどのくらいの時間をかけて行っているのでしょうか?

1時間半から、長い時で3時間くらいでしょうか。特に最初の頃は2時間半から3時間ほどの長いことが多かったように思います。

今振り返ると、最初の頃は自分との対話が進められていなかったなと。価値観と言うか、「自分がどうしてそう思うのか」といったことがわかっていなくて、深掘りするのにも時間がかかっていたんだと思います。

最近は自分の価値観だったり、意思決定の上で優先したいことだったりがわかるようになってきました。自分との対話が慣れてきたのだと思いますし、その部分こそ和気さんとのセッションのなかで積み重ねてこられた部分なんだろうと思います。

セッションで話す内容は予め決めていくのでしょうか?

私は事前に考えることはなく、その瞬間に思いついたものを話しています。
というのも和気さんとのセッションでは毎回30分くらい、前回からの変化や直近の出来事を振り返る時間があるのですが、そこで色々思い出すんです。カレンダーを見ながら遡って、「こういう風に取り組んだらこうなった」といった報告をすることもあれば、半分愚痴のようになることもあります。
そこから今日はどういうテーマで話したいか聞かれるので、話しているうちに思いついたことをお願いするケースが多いですね。

会社のこと、組織のこと、社員のこと、自分自身のこと。コーチングで悩みがつきない経営者に寄り添い、伴走します。

「自分のやりたいことを進めるための環境整備」に気づいて

和気さんとのセッションのなかで、田中さんがとくに印象に残っていることはありますか?

私が話したことについて「それでいいんじゃないですか」と、自分の価値観を肯定してくださったことです。
そして組織を司る上でも「自分に反対している人がいるからどうしよう、ではなく、リーダーのやりたいことを進められる環境をつくっていくことが大事ですよ」と教えていただきました。
私はそう言われるまで、みんなが「良い」と感じるようにやるべき、みんなの意見を取り入れるべき、と考えていたんです。

正直、和気さんのように言ってくださる人が見の周りにいなかったんです。子どもの頃から「自分の主張ばかりでなくてみんなのことももっと考えなさいとうまくやっていきなさい」と言われていたように記憶していますし、前職のメーカーでも“人の和”と言いますか、“みんなでやりましょう”という風土を感じていました。

ですから「自分の意見をもっと自由に出していっていいんですよ」なんて、生まれて初めて言われた感覚で。「え、そうなの?」と毎回思ってしまうくらいでしたね(笑)
もちろんこれは、特に私の場合染みついた感覚ですから、すぐに脱却できるものではないかもしれません。
ただ、コーチングが自分で考えて答えを出すものだからこそ、回を重ねることで少しずつ行動にも繋がっていった印象です。

それが今の仕事にも活きているのですね。

そうですね。思えば経営者って、強いリーダーシップが必要なタイミングが必ずあるんです。
そこで恐れずに、自分の価値観ひいては組織の価値観に基づいて舵を切っていく…そのための環境整備こそ必要なアクションなんだ、と少しずつ自分に染みこませることができました。思えば和気さんとのセッションのうち最初の2年間は、この部分をとにかくやり続けた印象です。

周りの方の反応はいかがですか?

リーダーである私自身がそういった風に変わっていくと、みんなもやりやすいようだと実感することができています。
思えば会社のみんなは、この会社なり私なりの力になりたいと思って集まってくれた人たちです。方向性を指し示してくれるリーダーがいれば、ついてきてくれるし、必要な時は支えてくれる。今はそう気づいて、自分がリーダーなんだと割り切って動くことができているように思います。

今後に向けてはどうしていきたいと考えていますか?

コーチングはこれからも受けていきたいと考えています。
先ほども触れましたが、コーチングでは自分の中から答えを生み出していきます。「こういうふうにしたらいいですよ」と他人から言われてもなかなか行動には移せないところを、「なんでですか?」「どうしてですか?」という問いかけへ応答し続け、自分の中で答えを編み出していく。
だからこそ、確実に行動へ繋がっていくように思うんです。私にはすごく合っていると感じますし、こういったコーチングがもっと広まったらいいなと思います。

仕事をする上で田中さんと同じような課題意識を抱えている人は多いように思います。人に頼りきる、ということではなく、コーチングを通して自分の中から答えを生み出していくプロセスは、多くの人にとって実行動の手助けとなるに違いありません。「コーチングサーチ」がそのきっかけになれるよう、これからも積極的にサービスを広めてまいります!

和気 香子
コーチページ:https://coaching-search.jp/manage/co-waki/