セルフコーチングのやり方とは【自分と向き合う】

セルフコーチングとは、自分で自分をコーチングすることです。通常、コーチングとは、相手と対等な立場で、相手の中にある能力・自主性・行動力・可能性などを引き出すコミュニケーションスキルのことをいいます。今回は、セルフコーチングのやり方について解説します。

今回はセルフコーチングのやり方をご紹介します。

セルフコーチングとは?

セルフコーチングのやり方を学ぶ前に、そもそもセルフコーチングとはどのようなものなのか、通常のコーチングとはどう違うのか、などについて正しく理解しておきましょう。

セルフコーチングとは自分に向き合い目標に近づくこと

セルフコーチングとは、個人が自分自身をコーチングし、目標達成に向けた行動を促進する手法のことです。セルフコーチングを人材開発の一環として、従業員の研修に導入している企業もあります。

セルフコーチングの目的は、自分が現在抱えている課題の解決や、到達したい目標に近づくことです。セルフコーチングでは、自分自身がコーチになり自分に問いかけをしていく自己対話型のアプローチを通じ、自己理解や成長を深めていきます。

セルフコーチングとコーチングの違い

セルフコーチングは、自問自答のスタイルによって自分自身を指導し、目標達成に向けて行動する方法です。

一方、通常のコーチングは、対等な立場の他者(コーチ)との対話によって目標到達を目指します。また、セルフコーチングは自分がコーチ役を担うため、コーチングの時間を定めず、いつでも実践できるのが特徴です。

セルフコーチングのやり方は?

セルフコーチングを行うには、正しい手順を踏むことが大切です。具体的な手順を見ていきましょう。

実現させたい目標を設定する

まず、解決したい課題や実現させたい目標を設定します。コーチングはある程度の時間がかかるため、緊急性のないものを設定することがポイントです。

例えば「営業成績を10%アップさせたい」といった具体的な数値を決めるほか、「10年後に自分のキャリアをどのように発展させたいか」など、未来の自分に関する目標でもよいでしょう。

現状を把握して行動計画を立てる

目標が決まったら、自分自身に質問しながら現状を把握します。目標達成を阻んでいる原因があれば、それを取り除くための具体的な行動計画を立てていきます。

このときに大切なのは、期限を決めておくことです。「いつまでに、何を行う」という計画を立てることで、計画通りに行動できていたかが分かりやすくなります。

行動と振り返りを繰り返す

実際に行動に移したら、途中で振り返って進捗状況を確認することが大切です。振り返りの時点で達成できていないことがあれば、できなかった理由を分析して次の課題に設定します。

反対に、達成できていることがあれば達成感を味わえるため、行動へのモチベーションが高まるでしょう。

セルフコーチングでは、これらの「質問」「行動」「振り返り」という一連の作業を繰り返していきます。

「質問」「行動」「振り返り」という一連の作業をセルフコーチングで繰り返します。

セルフコーチングの効果

セルフコーチングをすると、どのような結果を得られるでしょうか。主な効果を3つご紹介します。

目標達成に近づける

セルフコーチングによって、目標を実現するために取るべき行動が明確になることにより、目標達成に近づけるというメリットがあります。自分に問いかけ続けることで、自分の強みや弱みも理解できるため、自信を持って行動できるようにもなるでしょう。

「質問」「行動」「振り返り」を繰り返しながら自分自身の成長を実感できるので、モチベーションアップにもつながります。

自分を客観的に見られる

自分と向き合うことで、自分を客観視できるようになるという効果もあります。セルフコーチングは、コーチ役として自分自身に質問していくため、客観的な視点を身に付けることが重要です。自分を客観視できるスキルが身に付くと、潜在的な気持ちに気付けるようになり、自己理解が深まります。

他者理解にも役立つ

他者の考えや価値観に気付けるようになるのも、コーチングのメリットです。

例えば、誰かの言葉や行動に違和感を持ったときには、そう感じた理由と同時に、なぜ相手はそのような行動を取ったのだろうかと問いかけます。このような問いを習慣化していくことによって、徐々に相手の考えが分かり、自分の思い込みにも気付けるようになるのです。

セルフコーチングをする際のポイント

セルフコーチングをする際に、注意すべき点も知っておきましょう。主なポイントを2つ紹介します。

時間を確保することが大切

コーチングの時間を定期的に確保することが大切です。セルフコーチングはいつでもできるのが利点ですが、本気で取り組まないと、忙しい毎日の中で自分に向き合う時間を作れません。必ず時間を確保するという強い気持ちが必要です。

もし自分だけでは時間を確保できないという人は、コーチをつけてコーチングの時間を決めてしまうのがおすすめです。

コーチ無料紹介サービス。自分の条件に合ったコーチングを受ける- コーチングサーチ

事実を見る

自分にとって不都合な事実も、フラットな視点でしっかり見ることが大切です。セルフコーチングは、コーチの役割も自分で担うため、ネガティブな感情も客観的に掘り下げていかなければなりません。自分だけで掘り下げていくのが難しい人は、コーチとのコミュニケーションによって、自分と向き合っていくほうがよいでしょう。

自分自身と向き合うことが、時にはつらい時もあります。そんな時、コーチは寄り添ってくれます。

セルフコーチングに向いている人

セルフコーチングに向いている人の特徴を2つ紹介します。セルフコーチングに向いていないと思った人は、コーチによるコーチングを検討してみるのがおすすめです。

コーチングについて理解している人

セルフコーチングは、コーチングについて正しく理解している人に向いています。コーチングをするためには「傾聴」「質問」「承認」「フィードバック」「リクエスト」などのスキルが必要です。セルフコーチングでは、これらの一連の流れを自分で繰り返していかなければなりません。スキルを身に付けていない人にとって、難易度は高いといえるでしょう。

モヤモヤを整理したい人

日々モヤモヤしている気持ちを整理したい人や、解決したい問題を明確にしたい人にも向いています。セルフコーチングで目標の実現まで到達するのが難しい人でも、「何をしたいのか」というゴールの設定やビジョンメイキングなら可能です。

自分に向き合って、実現したい目標やゴールが明確になってから、あらためてプロによるコーチングを受けるのもよいでしょう。

まとめ

セルフコーチングは、いつでも手軽にできるのが利点です。

しかし、プロのコーチングでは、自分では考えつかない質問を受けて新しい自分を発見できることもあります。悩みや目標などをコーチと共有し、フィードバックを受けられるので、自分を客観的に見ることも可能です。

さらに、伴走者がいることによってモチベーションが維持され、必ず目標を達成するという強い気持ちを持てるなどのメリットもあります。初めてのコーチングで不安な人は、まず体験セッションから試してみるのもおすすめです。

体験セッションあり – コーチングサーチ

この記事を書いたのは

コーチングサーチ

コーチングを受けるなら「コーチングサーチ」

コーチングサーチとは、「プロコーチ」と「コーチングを受けたい人」を繋ぐ、年間セッションマッチング数2万件を誇る国内最大級のコーチ検索・予約サイトです。コーチ選びの無料サポートもあるので、全国の厳選されたプロコーチの中からあなたのコーチが見つかります。