オンライン上で上司に出会う。コーチングという選択肢
理想のオンライン上司が欲しいというのは、リモートワークで働く若手社員が感じる不満からでる要望の一つです。また、不満と同時にコーチングを選択する若手社員やこれから管理職になる人たちが「コーチング」を選択し始めています。若手社員は上司にどんな不満があるのでしょうか?またなぜコーチングという選択肢が広がったのか。ヒアリングから見えた現状をお伝えします。
ヒアリングから見えた若手社員の持つ上司への不満
リモートという仕事形態が日常になってきた現在、上司はオンライン上で部下の業務を管理し、フィードバックや評価を行うのが普通になってきました。それに対し、実際に、オンラインでの上司に対する不満を数多く聞きました。
- 「今まで(対面の時)は、仕事の合間にサクッと相談できたけど、リモートになってから、仕事以外でわざわざ時間をとってもらうのが悪くて、上司への相談は減った」
- 「上司へ相談しようと思っても、画面越しに家族(配偶者やお子さん)がいる気配を感じて聞かれているようでとても相談する気になれない。」
- 「リモートで相談している最中、上司が飼っているペットが画面を横切っていたのを見たら、悩んでいたことを相談する気がしなくなった」
- 「リモートだから仕方ないけど、自分の仕事を見ていない状況で判断や評価をしないで欲しいと思うようになった。公平ではない評価をする直属の上司にうんざりした。」
これらはリモートの時代になった今のオンラインならではの不満かもしれません。

なぜオンライン上で上司としてのコーチングを選択したのか
そしてそのような不満を持つ方々に、どうしてコーチを依頼したいと思ったのかを聞いてみました。
- 「コーチならオンラインは慣れてるし、相談を受けるのが本業だから環境も整っている。また、守秘義務があるからどんな相談でもできる」
- 「そもそも社内に目指す上司となるロールモデルが居ない。元大手企業の管理職出身のコーチを自分のオンライン上司にして、理想の上司を目指したい」
- 「オンライン上で気軽に受けられて、上司よりもしっかりサポートして貰える」
- 「理想の上司を自分が選べるなんてこんないい時代はない!」
など、たくさんのご意見を聞くことができました。
確かに、「コーチ」という存在が一般的でなかった時代、自分に理想の上司をつけるなんてことはあり得なかったことでした。また、「人生において自分にメンターを3人もつとよい」と、聞いたことがありませんか?メンターを見つけることができたらそれは素晴らしいことでしょう!でもそうそう簡単には見つけることが出来ず、時間がかかってしまうのではないでしょうか。(だからこそ、見つけた時の感動はひとしおだとは思いますが、、)「今、どうにかしたい!」「今、困っている」という時はメンター探しをしている余裕もないでしょう。
しかし今は、自分にコーチをつけることができる時代になりました。それも自分で選べます。コーチの経験値や人格を見て、自分の理想とするコーチを選べるようになりました。お話をお聞きしながら、時代の変化と共に、自分自身の未来を切り開くことができる時代への可能性を感じました。
オンラインコーチングでは、WEB会議やチャットツールなどを使って、自分の課題や目標について話し合います。コーチはあなたの話を聞きながら、質問したりフィードバックしたりして、あなたの気づきや行動につなげます。オンラインコーチングを受けた人の体験談です
「初めてのオンラインコーチングで緊張しましたが、とても長い時間お話を聴き出してくださいました。 思考がぐちゃぐちゃしていましたが不思議とかなりクリアになり、新たにチャレンジすることに思考が上手く切り替わりました。 プロの目で、第三者の意見を思ったままに伝えてくれて、たくさん褒めてくれます。」
「成長意欲がわきました。大きな視点でビジネス・遊びに取り組む事の重要性に気がつきました。オンラインでも対面のように対応してくださり、安心感がありました。」
「オンラインでの受講でしたが、意見を言い易い雰囲気を作って頂き、正直な言葉を引出して頂きました。質問を通じて、自分でも気付かなかった感情や、整理すべき点に気付く事が出来、受講後にスッキリとした状態で、内省を行う事が出来ました。」
「オンラインで上司を付けようと決めてから、ものすごいスピードで成長を実感してます。コロナが落ち着いて時々対面でのセッションをお願いしてますが、基本は夜なので気軽なオンラインです。交通費も往復時間もかからないので助かります」

オンラインコーチングのメリット
オンラインコーチングのメリットは以下のようなものがあります。
- 移動時間の削減
オンラインだと、自宅や職場など、自分の好きな場所でコーチングを受けられます。移動時間や交通費がかからないので、時間やお金を節約できます。 - 場所や時間帯の拘束が少ない
オンラインだと、コーチとクライアントが同じ地域に住んでいなくても、セッションが可能です。また、昼間や夜間など、自分に合った時間帯にコーチングを受けられます。 - 好きな場所で受けられる
オンラインだと、自分がリラックスできる空間や雰囲気でコーチングを受けられます。音楽や香りなど、自分に合った環境を作ることができます。
これらのメリットは対面コーチングにはない魅力です。
オンラインコーチングのデメリット
メリットに対し、オンラインコーチングのデメリットは以下のようなものがあります。
- 静かな集中できる環境を整える
オンラインでのコーチングは、家族に聞かれたくない、気まずい場合があるかもしれません。聞かれる心配がなく、集中できる静かな個室を用意する必要があります。 - ネットや通信環境に関する知識が必要
ZoomやTeams、LINE、Skypeなど、オンラインチャットツールの使い方や、通信環境の確保などが必要です。音声や映像が途切れたり、遅延したりすると、コミュニケーションがスムーズに行えません。 - 非言語的コミュニケーションが少ない
対面よりも、表情やジェスチャーなどの非言語的な情報が少なくなるため、相手の感情や態度を読み取ることが難しくなります。
デメリットの解決手段
これらのデメリットを解決するためには、以下のような工夫が必要です。
- ご自宅に個室を設けるか、ホテルやレンタル会議室など借りて、集中できる環境を整えましょう。
- ネットに関する知識を事前に身につけるか、サポートを受けることです。ビデオチャットツールの使い方や設定方法を確認したり、通信環境を整えたりしましょう。また、自分自身が操作を得意とするオンラインチャットを、コーチにも使えるか確認してみる事です。
- 通信環境に応じてセッション方法を変えることです。音声や映像が不安定な場合は、チャットやメールでコミュニケーションすることもできます。
- どうしてもオンラインチャットが使いこなせないという場合は、電話で受けるという手もあります。その場合はお客様からのコールが一般的です。
- 非言語が少ない分、対面以上に言葉を意識します。画面に映るうなずきなどのジェスチャーはもちろんのこと、あいづちや声のトーンも重要です。
最後に
いかがでしたか?ヒアリングを元に、若手社員やこれから管理職やリーダーになる一部の方々が、オンライン上司としてコーチングを選択する理由をお伝えしました。あなたも理想の上司としてコーチングを受けるという選択肢を設けてみてはいかがでしょう。