【お客様インタビュー】人生を共に設計する、夢を紡ぎ重ねるコーチング
コーチングを活用する方は、社会に出たばかりの方から経営者や役職のあるような経験を重ねた方まで幅広く存在しています。それぞれがそれぞれの立場で悩んだり、立ち止まったり、振り返ったり。
そんなときにともに伴走してくれるのがコーチたちです。
今回ご紹介するのは、和気香子コーチに現在もコーチングを受けている佐々木さん(役者・仮名)のリアルなコーチング体験の様子です。「こうあらねばならない」と閉塞的だった自分がどのように解き放たれたのか、これまでを振り返ってお話をしていただきました。
1:和気コーチとの出会い
コーチングを受けてみようと思われた経緯を教えてください。
僕は国内で役者の仕事をしていて、CMや映画、舞台などのオーディションを受ける機会が多いのですが、当時は仕事があまりうまくいかず、もう役者を辞めようかと悩んでさえいた頃でした。
収入も安定しない中だったので、自分自身でカウンセリングやコーチングを副業としてやろうかと考え、実際にコーチをやっている方を探して、仕事として自分がやっていけそうかというのを判断しようと探し始めたのがきっかけです。
はじめは佐々木さん自身がコーチになろうと動き出したのですね。
はい。コーチングスクールも体験で行ってみたんですけど、全然ピンと来なくて…。
そこでSNSで、コーチングに関わっている知人の方はいませんか?と投げかけてみたところ、フォローし合っていた献血ルームの看護師さんが「私の通っているジムの友達にコーチングをしている人がいますよ」と紹介してくれて、それが和気さんでした。
最初はコーチングってどんなものかを紹介してもらうために、夏の暑い渋谷の喫茶店でお会いしました。
話をする中で、コーチングのさわりみたいなのをやってみますか?とご提案いただき、役者として悩んでいること、自分の性格も嫌いだっていう話をしました。
和気さんはそれを聞いて、「自分で『こうしなくてはいけない』と思っていることはどんなことですか?」と尋ねられ、その場で今自分が「~しなきゃいけない」と思っていることを紙に書きだしたんです。
すごい量になって。自分でもその量に驚きました。
こんなにあるなら、いくつかは考えなくてもいいのでは…と俯瞰的に自分の状況を見ることがきて、そこから生きやすくなる可能性が見えてきました。
僕が知らない自分を知り、違う考え方ができそうだな、と直感的に感じて、その場でこれからもコーチングをお願いすることを決めました。
2:自分が変わる感覚
コーチングではどんなやりとりをされていたんですか?
お話しをするのは月1で2~3時間。
最初の相談からもう2~3年は経ちますが、最初に本当にやりたいことは何か?と問われ、「役者です」とお伝えしたところから、じゃあ役者としてがんばっていく方法を一緒に考えようとなりました。
コーチになる線はそのとき消えました。
これをやってみましょう、こういう考え方はどうですか?とたくさんの提案をいただいて、本当に1年ごとに仕事が増えていきました。
あわせて自分の気持ちもどんどん上がったし、下がったときも対処法を自分で考えられるようになりました。
目に見えて自分の気持ちや成果がついてきて、本当にたくさんの恩があります。
和気コーチがもともと女優をされていたこともあり、今ではコーチングの話以外にも最近の現場の出来事を話したり、オーディションの際に役の解釈に悩むときは、専門的なアクティングコーチングも加えて行ってもらったりと柔軟に対応していただいています。
自分の気持ちの変化は、具体的にどんなことがありましたか?
いろいろありますが、一番大きいのは「どんな自分も受け入れる」ように変わりましたね。
悩みやすい元々の性格から、まあいいかと思えるようになった。
どんな話をしても、自分の負の感情を伝えても、和気コーチは笑って、そんなことも人間だからありますよ!と言ってくださるんです。
信頼しているからこそ、この人がそう言うなら大変な事じゃないんだ、と思えるようになりました。
その考え方が癖づいてきて、自分1人のときにも物事を深刻にとらえすぎないようになったので、すごく楽になりました。
言葉で言うと、「10割を目指すのではなく7割でいい」とか、「普段と違う選択肢を選んでみる」とかもよく伝えてくださいます。
誰かを苦手だなと思ったときに、そういう風に考えたらだめだ、と考えがちだったのを、そう思うのは仕方ないよね、とか。「思うのは自由です」というのも良くおっしゃってくれますね。
思考だけでなく行動面からもいろんな経験を積んで自分の感情や考え方が豊かになりました。
たとえば、ホームレスの方に漠然とあった嫌悪感、それが自分でもしんどかったのですが、じゃあ1回炊き出しに並んでみては?となり、実際に並びにいってみたんです。
そこで隣になった方と話をして、愛嬌があるなとか、こんな風な人たちなんだっていうのを体感出来て、印象も思考もがらっと変わりました。
先ほど話されていた具体的な成果、とはどのようなものでしょうか。
仕事がないときに何をしようかという相談をしていたときに、元々脚本を書くのが好きだというところから、それにチャレンジしてみよう、となりました。
それで作品を作り、自身で舞台化・実演したところ、それがありがたいことに入賞したんです。
自分のやりたいことで成果が上がった、ほとんど初めての経験でした。
僕はそれまで、苦しんでやってなんぼという考え方に凝り固まっていて、努力していないと意味がないとか、後輩に対しても芝居をなめてるな…とか斜に構えて無駄に堅苦しくなっているような人間だったんですけど、この経験を通して、わくわくすることややりたいことで成果が出るんだと感じられました。
まだ半信半疑ではありますが、少しずつそういう風に…わくわくすることを追求してもいいんじゃないかって思えるようになってきたんです。
逆説的ですが、生きにくい自分を受け入れられたから、生きやすくなってきたんでしょうね。
自分に正直になって、感情の目盛りがどんどん細かくなっていくのを感じています。
3:「あったかい、大きなお風呂」みたいな人。
ずばり、和気コーチってどんな方ですか?
僕自身が喜怒哀楽が大きいタイプなんですが、和気コーチも情熱的な方で、役が決まったときは一緒に泣いてくださって、人として向き合ってくださっているのを感じます。
なんというか、「あったかい、大きなお風呂」みたいな感じの方。
何を言っても頷いて微笑みながら聞いてくれて、こちらの持つきつい感情にも「そうですよね~」とまずは受け入れてくださる。
そんな和気コーチとの時間で、自分の感じたことやこの1か月でやってきたことを報告するのがとても楽しみなんです。
もちろん、ほわっとしているだけではなく、仕事の話の中には鋭い緩急があって、心強い。ストイックな経験もされてきたんだろうなというのを感じる方です。
コーチ本人ではなくコーチングを受けている方からのリアルな声がきけた本インタビュー。取材のご相談をした際に、「世話になっている和気コーチのすばらしさを伝える恩返しができるなら」と快く引き受けてくださったのが印象的でした。
役者などの個人事業を行う方や、経営者など、ひとりで判断していかねばならない立場の人はときに孤独に陥りがちなもの。そんなときに、温かく解きほぐしてくれる和気コーチの魅力は多くの人の心の支えになるに違いありません。
和気香子
コーチページ:https://coaching-search.jp/manage/co-waki/