エグゼクティブコーチ和気香子が伝える目的を達成し成果を出すために一番重要なポイント
エグゼクティブコーチ和気香子、コーチ歴11年、目的を達成し成果を出すために一番重要なポイントだと改めて感じることについて記します。それは、「良い状態でいること、良い状態になること」です。
エグゼクティブコーチの和気香子です。2012年2月にコーチとして独立、コーチ歴11年です。経営者向けにエグエクティブコーチング、今後のキャリアについて考えたい方のためにキャリア・コーチング、俳優さんのためのアクティング・コーチングを提供しています。
コーチ歴11年の中で、改めて大切だと気づいたことが幾つかあるのですが、その中でも一番重要だと感じることが、「良い状態でいること」です。
コーチングを受けるクライアントさんの目的は、大きくは「夢や目的を実現したい」です。
けれど、各人、状況に応じてテーマは異なり、概ね以下の3つに分けられると思います。
- 夢や目的を見つけたい
- 夢や目的に向かってどうアクションを取るか決めたい、加速したい
- 夢や目的に向かう中で課題があるのでそれを解決したい
どのテーマでも、クライアントさんが「良い状態でいること」が結果に結びつくのです。
1.の場合、今日、夢や目的が見つかっていないのに、コーチングセッションで「これだ!」と感じるものが見つかることはありません。
「面白そう」、「やってみたい」、と感じることを幾つもリストアップして、試してみて面白かったら更に進め、違うと感じたら辞めて他のことを試す試行錯誤、PDCAを回すことで見つけていきます。
最初のリストアップする段階で、ご本人が「良い状態」でないとアイディアが出てきづらいのです。
「妄想するの、楽しい~っ!!!」といった精神状態だとどんどん出てきます。
2.の場合も同じですね。アイディアを出すためには自分の状態を良くすることから。
3.の課題で一番多いのが人間関係です。
自分が上機嫌だと周りとの関係が良くなる経験を一瞬でもしたことがある方は多いかと思います。
最近、あるスタートアップ企業の経営者の方(Aさんとします)でこんな例がありました。
起業時からずっとサポートしている方で、0→1のフェーズが終わり、1→10に向かっていこうとしています。
従業員の方にも、平均以上のお給料や育成制度などを提供し、皆で成長して幸せになりたいと志の高い方です。
更に拡大していくにあたり、会社も自分もより良くしようと、従業員全員に、Aさんの改善点を挙げてくれと依頼しました。
改善点のみを挙げてくれと伝えたので、「悪い」ことばかりが返ってきました。
悪いことばかりの羅列に、Aさんは、ショックを受けました。
人間として当然のことだとは思いますが、気持ちもモチベーションも落ちてしまいました。
※改善点のみを挙げられて発奮する人も世の中には少しは居ると思いますが、Aさんのような反応になるのが自然だし、その感受性の豊かさがAさんの強みでもあります。
従業員に嫌われていると感じ、たまたまですが、採用も最終段階で辞退が続き、売上も対前年で下がっており、仕事全般がうまくいっていないし、プライベートもうまくいっていない気がしました。
そんな状態の時にコーチングのセッションをしました。
どんな質問をしても、提案をしても今ひとつピンと来ていないようですし、何よりもAさんの顔が明るくなりません。
多くの場合は、話していると段々と顔が明るくなって、「あ、これ、やってみます!」となるのですが、この時はかなり深刻でした。
従って、まずは何も解決しなくても良いから、Aさんに状態なってもらうことを意識しました。
オフィスから出て、公演を散歩しながら「Aさんが少しでもハッピーだと感じられることをやってください。
その方が最終的にはパフォーマンスが上がるし、近道なんです」といったような話をしました。
Aさんご自身も腹落ちしたようでした。
1ヶ月後のコーチングの際、Aさんは見違えるように明るい表情をしていました。
「何があったのですか?」と尋ねると、
「毎日、仕事の合間にサウナに入って筋トレしました。私にとっては、一旦リセットしてすっきりして仕事や人に関われるので良かったようです。自分がイライラしないので従業員との関係も良いですし、因果関係は説明できないのですが、新しく採用する人も決まりましたし、売上も今月は対前年比プラスです」
と仰っしゃられました。
その後、Aさんはサウナと筋トレで自分の状態を良く保たれているようです。
皆さん、自分の状態を良くするレシピ、既に持たれていると思うのです。
それを試しながらもっと増やしたり、意識的に使うなどすると、その効果は意外に大きいと気づくのでは?
この記事を書いたのは
和気香子コーチ
一人で頑張っているあなたへ。もっと肩の力を抜いて、あなたらしいやり方で夢を実現していくお手伝いをさせてください。
人から「難しい」「出来ない」「無理」と言われることにチャレンジしている人を応援します。