組織はコーチングで変化する?コーチングをおすすめする企業の特徴は?【コーチインタビュー】
組織はコーチングで変化するのでしょうか?
コーチングをおすすめする企業の特徴はどういったものなのでしょうか?
今回はプロコーチとして組織改革に取り組まれた実績のある大谷佳子コーチにお話を伺いました。
コーチングの導入方法には、「コーチング手法を教える研修型」と「従業員が個別にコーチングを受ける1on1型」の2タイプがありますが、今回は1on1型にフォーカスしてお話を伺っています。
コーチング全般に興味のある方はもちろん、1on1コーチングの導入を検討している経営者の方もぜひ参考にしてください。
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大谷コーチは「コーチングサーチ法人企業コーチング担当」として、リーダーシップ研修や部下育成研修といった「企業向け集合研修」や、働く人の課題や悩みを1対1でサポートする「1on1コーチング」をご担当されています。
大谷コーチについてくわしく知りたい方はこちらからご確認ください!
組織はコーチングで変われる?
組織はコーチングで変われると感じておられますか?
はい!今までいろいろな企業様・クライアントさんに関わらせていただきましたが、皆様それぞれ良い方向へと変化されています。
具体的にどのようなケースがあったのか教えてください。
以前担当したクライアントさんに、新しいチームのリーダーを担当することになった方がいらっしゃいました。「リーダーとしてやらなきゃいけないことが多すぎる…。どうしたらよいのか…」と頭を抱えておられたので、セッションでは課題を一つひとつ整理し、今後どうしていきたいのかを考えていきました。
月1回の1on1 コーチングを継続していく中で、表情にも少しずつ変化が見られるようになりました。2年ほどたった頃には、「組織をレベルアップさせるためにこんなことをした!」「メンバーが積極的に提案してくれるようになった!」といった報告も聞けるようになりました。
1on1 コーチングを通してマネジメントの力をつけられたことで、チーム全体のレベルアップも達成できた事例です。
ほかには、1on1 コーチングをはじめたばかりの頃、何を質問しても「え?わかりません…」とおっしゃっていた方が、ご自身の考えを言語化できるようになり、より広い視点で物事を考えられるようになった事例も印象に残っています。
広い視野を持てるようになったことで、一緒に働く仲間や組織にも目を向けられるようになったそうです。結果的に組織内の活動や人間関係がスムーズになるなど、良い変化が見られました。
この方は今でも3週間に1回1on1 コーチングを続けられており、セッションをひとつの振り返りポイントとして利用されています。
効果を感じた後も、定期的にセッションを継続される場合があるのですね。
そうですね、頭の整理をしたり方向性を確認したりする場としてセッションを利用されている方もいますし、壁打ちの場として利用されている方もいます。
セッションの使い方に正解はないので、ご自身のお好きなように使われたら良いと思います。
▶1on1コーチングについて詳細を知りたい方は以下のページからご確認ください。
![](https://coaching-search.jp/wp-content/uploads/2023/07/umemura-profile3.jpg)
1on1コーチングに抵抗をしめす従業員に組織はどう対処すべき?
1on1 コーチングではどのような質問をされるのですか?
今の自分の課題を自分自身で見つめ、明確にし、解決していけるような質問です。
具体的には、「何が問題なのでしょう?」「どうありたいと思っていますか?」「本当はどうしたいのですか?」「なぜそう思うのですか?」といった、イエス・ノーでは答えられないオープンな質問です。
自分自身について深く考えてもらうためにこのような質問をするのですが、はじめはなかなか言語化できない人もいらっしゃいます。正解を探そうとされる方や一般的な正解を言おうとされる方もいらっしゃいますね。大切なのは「あなたはどう思うのか」という点なので、それを引き出せるよう心がけています。
「考えるのが面倒…セッションを続けたくない…」と思う人もいらっしゃるのでは?
はい、企業が1on1 コーチングを導入すると決めても、実際に受ける従業員から反発がある場合もあります。自分は変わる必要がない、自分は悪くないといったように自分の考えに固執されている方にコーチングで変化をもたらすのは難しいです。
しかし、このような方でも企業の働きかけ次第で主体的にコーチングを受けてくださることがあります。導入するときに、企業側から従業員にコーチングの目的・主旨を説明しておくことでスムーズに始められる場合も多いです。スタート時以外にも必要に応じて説明の機会を作るのがおすすめです。
ほかには、1on1 コーチングの対象を希望者のみとするのも良いですし、ひとまず一定期間やってみた後で希望者のみに絞るのもひとつの方法だと思います。
その人自身が「受けたくない」場合に無理強いしても意味がありません。企業は、従業員が主体的にセッションを受けられるようにサポートできると良いですね。
コーチングを組織風土として根付かせよう
コーチングによる効果があらわれはじめてからも、注意すべき点はありますか?
はい、あります。コーチングを一時的なものではなく組織風土として根付かせることができれば、より持続的な効果を期待できます。ですので企業としては、従業員が自分で考え自分で動ける環境を整える、個人の能力を活かせる環境を整えるといったことが大切です。
企業のトップがコーチングの意味・本質を正しく理解しておくことも必須です。
コーチングの意味・本質とはどのようなことでしょうか?
コーチングは個人の力を引き出すものであり、企業が望む人材像に導くものではないということです。場合によっては、企業の思惑とは別の方向に力を発揮することもあります。
企業側に「こうなってほしい」という思いがあり、その方向に従業員を導きたいと考えている場合コーチングは適していません。
コーチングがおすすめなのはどんな企業でしょうか?
ひと言で言うと「個人の力を活かそうとしている企業」です。
もう少しくわしくいうと、
・個人の多様性を受け止め、個人に活躍してもらいたい企業
・コンプライアンスに反しない限りどんなやり方でもウェルカムな企業
・若手・シニアに関係なくみんなで意見を出し合って、より良い解決策を見つけたいと考えている企業
といったところでしょうか。
このような企業だと、コーチングによって引き出された個人の力を組織内でも発揮しやすいと考えられます。組織の成長や発展にもつながると思います。
▶自社が1on1 コーチングに向いているか気になる方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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組織をより良くするにはコーチングがおすすめ!自社に合うか確認しよう
コーチングは組織をより良くするためのひとつの方法です。しかし、どんな企業でもただコーチングを導入すればよいというものではありません。
自社にコーチングを導入しようか迷っている企業の方は、以下の3点を確認してみてください。
- 企業のトップがコーチングの意味・本質を正しく理解できているか
- 組織内にコーチングを活かせる仕組み・環境が整っているか
- 従業員がコーチングの目的を理解できているか
上記についてご不安がある場合はコーチングサーチにご相談ください。コーチングサーチではコーチング導入のサポートもおこなっております。
また上記の項目をクリアできている場合は、コーチングの具体的な導入方法を検討していきましょう。
この記事を書いたのは
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コーチングサーチ
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