「1on1 コーチングが向いている企業」と「企業研修が向いている企業」を徹底比較

コーチングサーチは、多くの企業様の人材育成にかかわらせていただいています。その経験を踏まえ、コーチングサーチが考える「1on1 コーチングが向いている企業」と「企業研修が向いている企業」の特徴をまとめました。

人材育成に課題を感じている、自社に合う人材育成方法を知りたいという経営者・人事担当者の方の参考になりますと幸いです。

「1on1 コーチング」と「企業研修」の大きな違い

「1on1 コーチング」と「企業研修」の大きな違いとは?

まずは「1on1 コーチング」と「企業研修」の違いを確認しておきます。1on1 コーチングと企業研修では、コーチと受講者・講師と受講者の関係性の点で違いがあります。

1on1 コーチングは、コーチ1人に対し受講者1人で進めます。受講者が感じる課題について一緒に考えるというスタンスであり、コーチと受講者は対等な関係です。

一方で企業研修は、講師1人に対し受講生は複数。ある決められたテーマについての解決策を学ぶという形式であり、講師と受講生の間には教える・教わるという上下の関係が構築されます。

「部下の育成方法に課題がある」という場合をイメージしてみてください。

1on1 コーチングでは、「そもそも理想的な部下育成はどのようなイメージなのか」を受講生自らが考えます。そして「どのように部下と接したら自分の理想に近づけるのか」をコーチと一緒に考えていきます。ゴールも、そのゴールに向けたアプローチも自分で考えるのが、1on1 コーチングです。

一方、企業研修の場合は、部下を育成するためのノウハウを、講師が受講生に教えます。知識のインプットがメインであり、それをどのように実務に活かせるかどうかは各自で考え実行していくことになります。企業研修を受けただけで大きな効果が得られるということは少なく、効果を得るには研修後のフォローが重要です。

「1on1 コーチングが向いている企業」の特徴と導入事例

1on1 コーチングを受ける社員

コーチングサーチは、多くの企業の人材育成にかかわらせていただいています。その経験の中で1on1 コーチングが向いているのか、企業研修が向いているのかを検討する際に重要なのは、「どのような企業を作りたいか」という経営者の考えだと感じています。

1on1 コーチングが向いている企業の特徴と、1on1 コーチングを導入された企業の事例から紹介しましょう。

「1on1 コーチングが向いている企業」の特徴

以下のような思いが強い企業には1on1 コーチングがおすすめです。

「1on1 コーチングが向いている企業」の特徴

  • 人を育てたい
  • 他とは違う企業を目指したい
  • アグレッシブな企業経営をしていきたい
  • 社員に仕事のやりがいを感じてほしい

経営者が、社員一人ひとりの個性や能力を高めてほしい、自分で考えて仕事をしてほしいと考えている場合は、1on1 コーチングに向いている傾向があります。

このような考えのある企業では、社員の考えを実践できる環境が整っていることが多く見られます。1on1 コーチングによって得られた気づきを社員がアウトプットしやすいため、効果を存分に感じられるでしょう。

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「1on1 コーチングを導入した企業」の事例

1on1 コーチングを導入し、大きな効果を感じられている企業様の例を紹介します。

こちらの企業様には、コロナ禍で社会全体が混乱している中、「今までのようなタスクをこなすだけの働き方では仕事への積極性は失われてしまうだろう。自分自身が考えて行動し『内省』の時間を持つことが大切なのではないか」というお考えがありました。

1on1 コーチングを導入したいというご意向もあり、各組織のトップを対象に、毎月1on1 コーチングを実施する運びとなりました。

当初、自分には必要ないと感じている人や、悩みを人に話すことに抵抗感を持つ人もいらっしゃるようでした。しかしこちらの企業様は、業務の一環として1on1 コーチングを継続。

その結果、「思考を整理できる時間が持てるようになり、何事に対してももっと良くできるのではないかと考えられるようになった」「同僚や部下など周りの人を信じられるようになった」といった声が聞かれるようになりました。

1on1 コーチングの日を「1か月を振り替える日」として考えている社員もおり、自身の成長を感じるきっかけにもなっているようです。

「企業研修が向いている企業」の特徴と事例

企業研修を受ける社員

続いて、企業研修が向いている企業の特徴と、自社の課題解決のために研修を実施された企業の事例を紹介します。

「企業研修が向いている企業」の特徴

以下のような思いが強い企業には企業研修がおすすめです。

「企業研修が向いている企業」の特徴

  • 協調性を持って仕事をしてほしい
  • 社員同士で足並みをそろえてほしい
  • 周りに合わせて仕事に取り組んでほしい
  • 新しい知識・ハウツー・技術をインプットしてほしい

経営者が、個々の社員のパフォーマンスを高めるよりも、チーム・組織としての力を高めたいと考えている場合は、企業研修のほうが適している傾向があります。

ただし、1on1 コーチングと企業研修のどちらか一方しか導入できないということはありません。1on1 コーチングと企業研修の両方を取り入れて、成果を出している企業も多く見られます。

どのような方法で人材を育成するのかについては、企業の状況や方針によっても異なります。コーチングサーチでは、企業様からのご相談もお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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「企業研修を実施した企業」の事例

コーチングサーチでは、企業様の課題やお悩みに合わせて、さまざまな企業研修をご提案しています。ここでは「メンタルトレーニング研修」を実施した事例について紹介します。

ご相談いただいた企業様は、新入社員が入社後まもなく離職するケースが増えているという課題を抱えていらっしゃいました。

困難に直面すると簡単に心が折れてしまうという精神的なもろさを感じておられたため、5日間の「メンタルトレーニング研修」をご提案。1回3~4時間実施した研修では、座学だけでなくワークを多く取り入れ、受講者が得た知識を自分自身の中に落とし込めるよう工夫しました。

研修後には、「今まで主観だけで物事を見ていたことがわかった。今後は主観・客観の両方の立場で物事を見ていこうと思った」「モチベーションの上げ方や自信の付け方などを学べた。今後に活かしていきたい」といった前向きな声が聞かれました。

研修実施後、前年度よりも離職者が減るという効果が見られたこともあり、こちらの企業様は現在も同様の研修を継続されています。2年目からは業務に支障が出ないよう、内容をコンパクトに再編成し、1日3時間、3日間のプログラムを実施しています。

企業研修で学んだ考え方を日々の業務に取り入れたり、定期的に振り返ったりすることで、その効果はより高くなると考えられます。本研修では、研修後に個人が自発的に学び続けられるような意識付けを実施したこともあり、人材の定着に貢献できました。

▶「メンタルトレーニング研修」の詳細はこちら

まとめ:1on1 コーチング・企業研修どちらに向いているのかを見極めよう

1on1 コーチングや企業研修によって、より成長する社員たち

1on1 コーチングと企業研修のどちらが向いているのかは、企業によって異なります。今後どのように人材を活かしていきたいのか、見直してみるきっかけになりますと幸いです。

どのような方法を選んだらよいのかわからないという場合は、コーチングサーチにご相談いただくことも可能です。貴社が抱える課題をヒアリングし、解決に向けた方法をご提案いたします。

「1on1 コーチングに興味はあるけれど、本当に良いものなのかわからず不安がある……」という経営者様はいらっしゃいませんか?

そういった場合は、ご自身で一度コーチングを受けてみてください。ご自身がコーチングを受けることで、コーチングに対する考え方が明確になり、自社への導入についても判断しやすくなると思います。多くの経営者様がご自身もコーチングを受けられています。まずは体験セッションをご検討ください。

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この記事を書いたのは

コーチングサーチ

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