部下育成にはコーチングがおすすめ！コーチングが定着しないときの対処法も

部下育成にはコーチングがおすすめです。コーチングによって自分で考えて動ける一般社員が増えれば、組織内に良い循環が生まれ、企業にとっても大きなメリットが得られます。

この記事では、部下育成にコーチングを取り入れる効果的な方法や注意点などを解説します。「企業研修を実施したもののコーチングが定着していない…」とお悩みの方に向けて、見直すべきポイントもお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

部下育成にコーチングを活用したい企業の皆様は、ぜひコーチングサーチにご相談ください。実績豊富なコーチ陣と共に貴社をサポートいたします。

部下育成にコーチングをおすすめする理由

現在、人口減少や高齢化などの影響であらゆる業種で人材不足が懸念されています。働きやすさややりがいを重視して仕事を選ぶ人も多く、企業としても従業員一人ひとりを尊重することが求められています。

企業が個人を尊重するひとつの例が、自分で考えて仕事に取り組める環境整備です。このような環境を整えるために必要なのが、コーチングによる部下育成です。

コーチングでは、ノウハウを教えるティーチングとは異なり、部下自身に考える機会を与えます。「どのようにすればより効率的に業務を進められるのか」「どのようにすれば生産性を上げられるのか」などを自分で考えて仕事に取り組むようになるため、部下たちはやりがいをもって働くことが可能です。

企業や管理職社員たちが個人を尊重した働き方を認めることで、部下たちは仕事を「楽しい」と思えるようになる、そうすれば個々のパフォーマンスが上がります。結果的に一人ひとりの生産性がアップし、企業の利益につながるでしょう。さらにこのような企業には優秀な人材が集まりやすくなります。優秀な人材がパフォーマンスの高い仕事を行えば、さらに大きな利益を生み出します。

このような好循環を生むためにも、部下育成にコーチングを取り入れ、個人を尊重する働き方を認める環境を整える必要があるのです。

コーチングとティーチングの違いについてはこちらの記事で解説しています。どのような違いがあるのか、どんな人に適しているのかをお話しておりますので、あわせてご確認ください。

部下育成に効果的なコーチングの取り入れ方

ここからは、コーチングサーチが今までご支援させていただいた経験をもとに、部下育成に効果が高い方法を2つお伝えします。

おすすめ企業研修は「メンター研修・チューター育成研修」

企業研修なら「メンター研修・チューター育成研修」がおすすめです。
メンター・チューターとは、一般社員の兄貴・姉貴的な存在となる社員のこと。多くの部下を抱える管理職ではなく、1人の部下をサポートする先輩社員をさします。

部下育成のための企業研修と言うと、管理職を集めて行う研修をイメージする方も多いかもしれません。コーチングサーチではもちろんそのようなタイプの研修も実施しています。しかし、部下育成の観点だけからいうと、効果を感じやすいとは言えないのが本当のところです。管理職を集めて行うタイプの研修では、管理職の環境や抱える部下の数などもバラバラなので、一般的なことしかお伝えできないからです。

一方「メンター研修・チューター育成研修」では、メンター・チューターが部下1人を支援するための具体的で実践的な方法を学びます。実践に活かしやすいため、メンター・チューターを務める社員が自分自身の成長を感じやすい点が特徴のひとつです。

メンター研修・チューター育成研修では研修後、研修を受けたメンター・チューター社員の部下にあたる社員たちにもアンケートをとります。部下からフィードバックをもらうことで、自信につながったり次に活かしたりすることも可能です。

コーチングサーチがご支援させていただいている企業様のなかには、年1回のメンター研修・チューター育成研修を10年近く継続して実施している企業様もいらっしゃいます。

▶メンター研修・チューター育成研修についてはこちらをご覧ください。

最強の効果を得たいなら「企業研修＋1on1 コーチング」

企業研修もおすすめなのですが、より早く効果を得たいなら「企業研修＋1on1 コーチング」の組み合わせが最強です。

企業研修で一般的な知識を学んだり周りの意見を聞いたりした後、1on1 コーチングでフォローアップする流れです。1on1 コーチングでは個人のレベルに合わせて具体的に話ができるため、企業研修で学んだ内容をより深く自分の中に落とし込むことができ、実践に活かしやすくなります。問題解決のスピードがとにかく速い点は、「企業研修＋1on1 コーチング」を組み合わせる大きなメリットです。

ここで、コーチングサーチがご支援させていただいた企業様の例を紹介します。

こちらの企業様には管理職になって以来5年間、部下との関係をなかなかうまく作れない社員の方がいました。部下育成についてご自分なりに学んでいたものの、実践に活かすことができず、学びの効果が十分に得られていない状況でした。そんななか組織として本格的に立ち上がり、企業研修と月1回60分の1on1 コーチングを実践。その結果、たった2～3か月で以下のような変化を感じることができました。

• 部下から慕われるようになった
• 部下とのコミュニケーションをとりやすくなった
• 管理職社員自身が仕事をしやすくなった
• チームのコミュニケーションが活発になった
• 仕事が楽しいと思えるようになった

これらの変化は管理職社員の方がご自身で感じられているだけでなく、上司から見ても明らかだったそうです。

こちらのケースでは、5年間うまくいっていなかった部下との関係性が、たった2～3か月で良好なものにできました。企業研修と1on1 コーチングを組み合わせて実施していただくことで、効果をスピーディに感じていただけるでしょう。

▶法人向け1on1 コーチングコーチングについてはこちらをご覧ください。

部下育成にコーチングを取り入れる際の注意点

このようにお伝えしてくると、「コーチングを取り入れさえすればうまくいく！」と解釈される方もいらっしゃいます。コーチングは部下育成に大変有効な手法ですが、コーチングが万能というわけではありません。

そもそもコーチングはコーチングを受けた側（部下）の能力を伸ばすものであり、その人の考えを自由に引き出すことになります。しかし、個々があまりにも自由に動き出してしまっては、組織がまとまらなくなってしまうでしょう。組織としてまとまるには、組織それぞれの風土やルールという枠の中で動く必要があります。それゆえ、コーチングにすべてをゆだねるのではなく、ティーチング（教育）と組み合わせて行うことが重要です。

また、コーチングでは部下の考えを尊重しますが、誤った考えまで承認するというわけではありません。部下の考えをなんでもOKとすることが、部下や企業にとって良いとは言えないからです。感情的に誤りを指摘したり人格を否定したりするのはもちろんNGですが、部下の考えが組織に合わないのであれば、ネガティブなことであってもフィードバックする必要があります。

コーチングが定着しないときに見直すべきポイント

部下育成に関する企業研修でコーチングを学んだにもかかわらず、組織になかなか定着しないケースも見られます。その原因は何でしょうか？原因として考えられるのは「フォロー体制の未整備」です。

多くの経営者様がご理解されていることと思いますが、研修を受ければ効果が出るというわけではありません。研修後の適切なフォローがない環境下では、社員たちが学びを実践にうつすことはできないのです。

企業ができるフォローとしては、実際に取り組んだ内容を共有したり意見を言ったりする場を設けることが挙げられます。一同に集まることが難しければ、スプレッドシートなどを作成・共有し、自分のタイミングで書き込んでもらうのも良い方法です。

状況にもよりますが、週1回程度、上記のような振り返りができれば、企業研修で学んだ内容が定着しやすくなるでしょう。

社内でフォロー体制を作るのが難しい場合は、コーチングサーチにご相談ください。フォロー研修を実施したり振り返りの仕組みをご提案したりすることも可能です。

企業の実情に合わせたプログラムはコーチングサーチにご相談ください！

「自社にコーチングを取り入れるのは難しいだろう」とあきらめている経営者様はいらっしゃいませんか？企業の状況や業務の特性上、人材育成に多くの予算や時間を割くことが難しいケースはよくあります。

コーチングサーチでもさまざまな企業様からご相談をお受けしています。その都度、状況や課題を丁寧にヒアリングし、企業の実情に合わせたご提案をさせていただいております。

一例として、「部下育成したいが時間がない・業務の都合上、部下と管理職が顔を合わせる時間があまりない」というお悩みを感じられていた企業様のケースを紹介します。

こちらの企業様の場合、部下と管理職が顔を合わせる時間すら十分にとれず、コーチングに時間をかけるのが難しい状況でした。コーチングによる効果を得るには信頼関係の構築から始める必要があるため、時間が必要です。しかしこちらの企業様にはその時間がない…。

そこで、信頼関係の構築は日常的に行うことをご提案しました。管理職社員には、あいさつや声掛けなどで、部下との接点を積極的にもつことを意識してもらいました。

そのうえで、部下と10分しか顔を合わせられなくてもできるショートコーチングの方法をお伝えしました。部下に業務の成果などを聞く際、言葉で伝えてもらうのが一般的なのですが、こちらのケースでは部下に点数化して伝えてもらう手法を伝授。そのほかにも、いろいろなショートコーチングの手法を伝授し実践していただきました。

こちらの企業様からは、「実情に合わせたプログラムを実施したことで、部下育成におけるコーチングを定着させることができた」とお喜びの声をいただいております。

コーチングを活用した部下育成で社員も組織も成長させよう

部下育成にコーチングを取り入れることで、組織に良い循環が生まれます。

「管理職が部下をうまく育成できていないようだ」と悩んでいる経営者様はもちろん、「組織として成長したい」「社員たちの能力をもっと引き出したい」と考えていらっしゃる経営者様もコーチングを導入してみてはいかがでしょうか。

▶部下育成におすすめの「メンター研修・チューター育成研修」の詳細はこちらからご確認ください。
▶研修後のフォローに効果が高い1on1 コーチングの詳細についてはこちらからご確認ください。

「自社に合う方法がわからない」「自社に合う方法を提案してほしい」という方は、下記のフォームよりお気軽にお問合せください。

 この記事を書いたのは