リーダーの思考の伴走者(パートナー)【月森裕樹子コーチ】
こんにちは、リーダー変容コーチの月森裕樹子です。

最近、急ぎではないけれど、本当に大切なことに手が回っていますか?
セッションの冒頭、私はクライアントにそんな問いかけをすることがあります。
経営者や組織のリーダーという立場にいる方は、日々、信じられないほどの決断を迫られています。
目の前には緊急のトラブルや、今日明日中に処理しなければならないタスクが山積み。
しかし、本当に会社の未来を変えるような「重要だけど緊急ではないこと」、たとえば数年後の組織図を描くことや、新規事業への種まきなどは、どうしても後回しになりがちです。
なぜなら、多くのリーダーには、本当の意味での「思考の伴走者(パートナー)」がいないからです。
人はどうしても、誰も見ていないと楽な方に流れてしまうもの。
答えのない重たい問いは、無意識に心の奥に仕舞い込んでしまいます。
社内のメンバーには弱音を吐けないし、利害関係のあるパートナーには相談しづらい。そんな「圧倒的な孤独」の中に、リーダーは生きています。
だからこそ、私はクライアントにとって、何でもさらけ出して一緒に未来を描ける「思考の伴走者」でありたい、と思っています。

「次のセッションまでに、この課題について考えておきます」
そうやって私に宣言することが、リーダー自身の推進力(ドライブ)になる。
私という存在を、自分を律して思考を深めるための「良い仕組み」として使ってもらえたとき、私はコーチとして一つのやりがいを感じます。
私のセッションは、よくある「質問をして、相手の答えをただ待つ」という教科書通りのコーチングとは、少し違うかもしれません。
もちろん、基本に忠実にお話を聴き、もやもやした頭の中を言語化するお手伝いをします。
しかし、それだけでは終わらないのが私のスタイルです。
リーダー達は考えてこなかったわけではない。
その考えを広げたり、深めてみたり、何かと組み合わせしてみたり・・・。
そうできるだけの「刺激」を求めています。
私自身が長年、コンサルタントとしての経験や社長直下で仕事をしてきた経験があるからこそ、それがわかります。
通常ならば事例提供は誘導になる可能性があるので避けます。しかし、彼に確固たる「軸」があれば、それは「刺激」や「材料」にしかしないのを知っているからです。
私をパートナーに選んでくださったリーダーたちは、抽象的な対話だけでなく、明日からの実務に使える「具体的な手応え」を求めていると知っているからです。

以前、あるクライアントとのセッションで、こんなことがありました。
ご本人が思うクライアントの強みと私から見える彼の真の価値は別のところにありました。
そうお伝えしたとき、彼の表情がパッと明るくなった瞬間のことを、今でも鮮明に覚えています。
自分では「当たり前」すぎて気づけない価値に光を当て、それを言葉にして手渡すこと。
それによって、クライアントの事業の歯車がカチリと噛み合い、クライアント自身やその組織がぐんぐんと前に動き出す。
単なる聞き手にとどまらず、プロフェッショナルとして相手の強みをフィードバックし、共に事業の未来をつくっていく。
そのダイナミックな変化を、特等席で一緒に目撃できること。
これこそが、私がコーチをしていて最もワクワクし、心の底から「やりがい」を感じる瞬間です。
コーチとは、単に問いを投げかけるだけの人ではありません。
クライアントの事業を理解し、その孤独を理解し、時には背中を押し、共に未来へ並走する「思考の伴走者」です。
セッションが終わったあと、クライアントが「よし、これでまた次の1ヶ月、迷わずに走れる」とすっきりした笑顔で画面を閉じられるとき、私はこの仕事に出会えて本当に良かった、と心から思うのです。
今日もまた、誰もが笑顔で「自分らしく」やりがいをもって働ける社会になるように、その核を担うリーダーとともに頑張りたい。
私はリーダーたちの頼れるパートナーとして、伴走を続けていきます。
この記事のコーチは

月森 裕樹子コーチ
人事コンサルの俯瞰力と社長直下の現場感覚。本音を戦略に昇華し、自分らしく組織を動かすリーダーとしてのあり方を伴走支援。

