カウンセリングとコーチングの違い

カウンセリングとコーチングの違い

――「病気」と「筋トレ」で考える心のケアと成長の選び方

「カウンセリングとコーチングって、何が違うんですか?」

コーチ無料紹介のご相談をいただく中で、本当によくいただく質問です。どちらも「対話」を通じて自分と向き合う時間ですが、役割や得意なこと、ふさわしいタイミングは少しずつ異なります。

この記事では、
心のケア全般(カウンセリングや医療機関)を「病院」、コーチングを「筋トレ」
というたとえを使いながら、その違いをできるだけわかりやすく整理していきます。

コーチングやカウンセリングのイメージ

カウンセリングとコーチングの違いを一言でいうと

最初に、カウンセリングとコーチングの違いを、思いきりざっくりと言葉にしてみます。

カウンセリングは、心の不調やつらさ、トラウマなどに向き合い、「今かなりしんどい」「日常生活にも支障が出ている」といった状態から、少しずつ回復していくためのサポートです。方向性で言えば、マイナスの状態からゼロの状態、つまり「ふつうに暮らせるところまで戻る」ことをめざしています。

それに対してコーチングは、「もっとこうなりたい」「次のステージに進みたい」といった、これから先の生き方や働き方をテーマにした対話です。こちらは、ゼロからプラスへ、今すでに成り立っている生活や仕事を「より自分らしく」「より満足度高く」していくための時間です。

どちらが正しい・間違っているという話ではなく、今の自分の状態によって、合うものが変わってくるというイメージで読んでいただけたらと思います。


カウンセリングとは?どんな人・どんな状態に向いているか

カウンセリングが力を発揮するのは、「しんどさ」が日常生活に影響しているときです。

気分の落ち込みが続いて、朝起きるのがつらい。仕事や家事に手がつかない日が増えてきた。食欲や睡眠が極端に乱れている。過去のつらい出来事が忘れられず、今も心や行動に影響している。そんなとき、ただ「がんばる」だけでは、どうにもならないことがあります。

ここでお伝えしておきたいのは、「カウンセリング=重い病気の人だけが行くところ」という意味ではないということです。医療が必要なレベルの症状がある場合は、カウンセリングだけで対応するのではなく、心療内科や精神科などの専門機関につながることが大切になりますが、コーチングサーチでご紹介しているカウンセリングは、その手前の、比較的軽めの不調やモヤモヤに向き合うための対話の場です。「そこまで重いわけではないけれど、このまま一人で抱えているのはつらい」と感じたときに、早めに頼れる場所、とイメージしていただければと思います。病気かどうかをはっきり決めてから扉をたたく場所ではなく、「最近ちょっとおかしいな」「自分だけでは整理しきれないな」と感じたときに相談できる場、というニュアンスに近いかもしれません。

カウンセリングでは、そうしたつらさや不調を、安心できる関係性の中で少しずつ言葉にしていきます。過去の出来事や感情、ものの見方のクセなどを一緒に整理しながら、「なぜこんなに苦しいのか」「自分の中で何が起きているのか」を理解していく過程そのものが、回復への一歩になります。

世の中には、心療内科や精神科などの医療機関と連携しながら進めていくカウンセリングもありますが、そうしたケースは専門の医療機関の領域になります。コーチングサーチで扱っているのは、日常生活はなんとか送れているけれど、心のしんどさや生きづらさを一人で抱え込んでいるような方が、安心して気持ちを整理していくためのカウンセリングです。体の病気であれば病院にかかるのが当たり前なように、心の不調や不安定さが強いときにも、無理に一人で抱え込まず、専門の医療機関に相談することが大切になります。

コーチングとは?どんな人・どんなテーマに向いているか

一方で、コーチングのテーマになるのは、「生活はなんとか回っているけれど、このままでいいのかモヤモヤする」「やりたいことはあるのに、一歩目が踏み出せない」といった、より良く生きたいという願いや違和感です。

たとえば、これからのキャリアをどう描くか、管理職やリーダーとしてどう在りたいか、仕事と家庭のバランスをどう整えたいか。あるいは、「自信がほしい」「自分の強みを知りたい」「決断するときにブレない軸を持ちたい」といったテーマも、コーチングでよく扱われます。

コーチングのセッションでは、まず「どんな状態でいられたら、自分にとって心地よいのか」「どんな人生・働き方をしていきたいのか」といったありたい姿を言語化します。そのうえで、今の状態とのギャップを整理し、「では、今日から何ができるか」という具体的な行動に落としていきます。

回を重ねていく中で、行動した結果を振り返り、うまくいったこと・うまくいかなかったことを一緒に確認しながら、少しずつ軌道修正をしていく。この「小さな一歩」と「振り返り」を繰り返すことで、ゼロの状態からプラスの方向へ、じわじわと変化が積み上がっていきます。

コーチングで変化を積み上げるイメージ

病院と筋トレのたとえで考える違い

ここで、「病院」と「筋トレ」というたとえを使って、もう少しイメージしやすくしてみます。

体調が悪くて高熱が出ているとき、私たちはまず病院に行きます。検査を受けて原因を調べてもらい、必要に応じて薬や治療を受けることで、体を回復させていきます。この段階でやるべきことは、無理をして走ることでも、筋トレをすることでもありません。まずはきちんと休み、治療を受けて、元気を取り戻すことが優先です。

心の世界でも同じで、「何もやる気がしない」「毎日がつらくて仕方ない」「死んでしまいたいと思うことがある」といった状態のときは、筋トレではなく「病院」やカウンセリングの出番です。無理に自分を奮い立たせたり、「もっとがんばらなきゃ」と追い込むのではなく、「しんどい」と言葉にして、専門家の力を借りることが必要になります。

病気やケガをしているときに、無理に筋トレをすると、かえって大きなケガにつながってしまいます。本来回復に回すべきエネルギーを使い果たしてしまったり、身体に無理な負荷をかけて、症状を長引かせてしまうこともありますよね。だからこそ、まずはしっかり治療に専念し、体調が整ってからトレーニングを再開する、という順番が大切になります。

コーチングも同じで、まずはカウンセリングが必要な心の状態のときがあります。心がボロボロに疲れているときに、「目標を決めて、行動しましょう」と自分を追い立てても、それは心への“無理な筋トレ”になってしまうことがあります。まずはカウンセリングや医療などを通じて、心がある程度元気になること。そのうえで、「じゃあ、これからどう生きていこうか」「どんな毎日にしていきたいか」をコーチングで一緒に考えていく。そんな順番で移行していくやり方で、まったく問題ありません。

一方で、特に病気ではないけれど、体力をつけたい、代謝を上げたい、スポーツのパフォーマンスを高めたい、と思ったときには、多くの人がジムに通ったり、パーソナルトレーナーのサポートを受けたりします。これが、心やキャリアの領域におけるコーチングに近いイメージです。

日常生活は送れているし、仕事にも行ける。でも、「今のままだとなんとなくモヤモヤする」「もっと自分らしい選択をしていきたい」という感覚がある。そんなときに、“心とキャリアの筋トレ”としてコーチングを取り入れると、より納得感のある一歩を踏み出しやすくなります。

カウンセリングとコーチング、どっちを選べばいい?

とはいえ、「自分の状態はカウンセリングの方がいいのか、コーチングの方がいいのか」を、自分で判断するのは簡単ではありません。多くの方が、その手前で迷われます。

もし、朝起きられない日が続いている、仕事や学校に行けない、食欲や睡眠が大きく乱れている、強い不安感や絶望感が続いている、といった状態があるなら、まずはカウンセリングや医療機関につながることを優先してほしいと思います。心身の安全を取り戻すことが、何よりも先に必要になる段階です。

一方で、日々の生活や仕事はなんとか回っているけれど、「このままでいいのかな」といったモヤモヤが続いていたり、自分の強みや価値観を言葉にして次の一歩を決めたい、という感覚が強い場合は、コーチングの方がフィットしやすいかもしれません。キャリアやライフプラン、リーダーとしての在り方など、「これから先」をテーマにした対話を通じて、自分なりの答えを見つけていくイメージです。

カウンセリングとコーチングを併用する、という選び方もある

実は、カウンセリングとコーチングを並行して利用している方もいらっしゃいます。

たとえば、カウンセリングでは過去の出来事や感情の傷に丁寧に向き合いながら、コーチングでは「これからどう生きたいか」「働き方をどう整えていきたいか」を考える、といった形です。過去と感情へのケアをカウンセリングが担い、未来と行動への伴走をコーチングが担う、という役割分担と言えるかもしれません。

特に、キャリアチェンジやライフステージの変化など、大きな転機にあるときには、心のケアとこれからの具体的な行動、どちらも必要になることがあります。その意味で、「カウンセリングかコーチングか」の二択ではなく、「今の自分には、どんな組み合わせが心地よいか」を考えてみるのも、一つの視点です。

迷ったときは、一人で決めなくて大丈夫です

ここまで、カウンセリングとコーチングの違いについて、「病院」と「筋トレ」のたとえを使いながらお伝えしてきました。

まとめると、カウンセリングは心の不調やつらさに向き合い、マイナスからゼロを目指すためのサポートであり、コーチングは「どう生きたいか」「どう働きたいか」を言葉にして、ゼロからプラスを目指すためのサポートです。

ただ、「では自分にはどちらが合うのか」を、ご自身だけで判断しようとすると、かえって不安になってしまうこともあります。そんなときは、「自分で完璧に決めてから申し込まなければ」と背負い込まず、誰かと一緒に考えてみても大丈夫です。

コーチングサーチでは、今のご状況やお悩み、これまでのご経験などを伺いながら、「いまのあなたにはどんな形のサポートが合いそうか」を一緒に整理していきます。

カウンセリングとコーチング、どちらも扱える人は実はそれほど多くありません。心の状態やテーマによって、ふさわしい関わり方や得意な領域も変わります。その見極めをすべて自分一人で背負うのは、負担が大きくて当然です。だからこそ、「自分で全部決めてから申し込む」のではなく、コーチングサーチのコーチ無料紹介を気軽に使っていただけたらと思います。今の状態やご希望をうかがったうえで、カウンセリングが合いそうか、コーチングが合いそうか、あるいは両方の視点を持つ人がよさそうかを一緒に考えながら、ご紹介していきます。結果として、「まずはカウンセリングや医療機関をご利用された方が安心かもしれません」とお伝えする場合もありますし、「今回はコーチングで、キャリアや働き方に焦点を当ててみましょう」とご提案することもあります。

もし今、「カウンセリングとコーチング、どちらに相談すればいいのか分からない」と感じていらっしゃるなら、その迷いごと相談していただいて大丈夫です。心と人生に向き合うための入り口を、一緒に探していけたらと思います。

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この記事を書いたのは

コーチングサーチ

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