研修で受けたコーチングちゃんと使えてますか?

研修を受けてもコーチングがきちんと使えているかどうか

分からない人もいるのではないでしょうか?

先日、部下が十数人いる通信企業のある男性に

どうして彼が部下にコーチングを使えるようになったのか聞いてみました。

「今思うと、部下が問題にぶち当たっても、本人の気持ちを聞いたり

考えさせることはなく、自分が考えるように相手が思い通り行動してほしい。

というような聞き方をしていたんだよね。でも妻のヒステリーで気づいたんだ。」

とてもその話に興味が出ました。 

彼はマネジャーになり、研修会社で二日間の管理職研修を受けることになりました。

その中には、コーチングの内容が入っていました。

「まずは信頼関係を築かないと本音が出てきません」

「傾聴することが何より大事」

「アドバイスをするのではなく、本人の考えを引き出すのです」

「根気よく相手を信じて寄り添うことが大事です」

「上下関係ではなく、あくまでも対等な関係です」

しかし、会社に戻っても彼は部下にコーチング的な接し方をせず、

相変わらず部下との信頼関係は築けないままで、

どうして部下はやる気がないのだろう?と思っていたそうです。

ある休日、家で寛いでいたときに、

彼の妻が会社での嫌な出来事を彼に話したそうです。

「昨日会社でね、お客さんからクレームきたの。

私じゃなくて隣の部署の問題だから◯◯部長に言ったのよね。

そしたらね、電話を受けた君が謝ればいいだろうって。

私は全然関係ないのよ!」

妻は部長からの理不尽な言葉に怒りが収まらない状態でした。

そこで彼はいつも会社でやっている対応を妻にしました。

「会社全体の事だから関係なくはないだろう。

それは君も責任があるんだよ。

君も会社からお給料貰ってるんだから

少し理不尽な事があっても我慢しなきゃだめだ。」

新聞を読みながら、身体は妻とは反対方向のソファに座ったまま、

目も合わせずに言いました。

妻の猛反撃が始まりました。

「私はあなたのアドバイスなんて聞いてるんじゃない。

そんなこと私にも分かってる。アドバイスなんて余計なお世話よ!

ただ聞いて気持ちを分かって欲しいの。

アドバイスされたり、正論を言われると逆に冷静になれなくて、

有り難いどころか、本当にむかついてくるのよ。」

妻は続けたそうです。

「私が困ったり悩んだりしてるときはね、ちゃんと私の側に座って、

作業を止めて、目を見て、うんうんってうなづくの!物申さない!

分かった?なんでそんな簡単な事が分かんないの?」

彼は衝撃をうけました。

聴くだけでいいっていうのは、このことか!!

もしかしたら、部下もそう思っているからやる気がでないのかもしれない。

妻はズケズケ本当のことを言ってくるけど、

部下は本当に思っていることを俺には言えないからな。。。

彼は妻に、もっと詳しく自分の態度で悪いところを聞き出しました。

それは、何気なくやっていたことでしたが、

信頼関係を築くにはほど遠い対応でした。

・妻が話し始めたら、すぐにアドバイスやヒヤリングに走る(話泥棒・詮索)

・妻が話すときに次に何を言おうか考えている(要は話を聞いていない)

・妻が沈黙すると話し出す。(沈黙に絶えられない)

・上から目線で話し出す

・話の途中でも見たいTVがあったら見に行ってしまう(時間を確保してくれない)

・妻がどうすればベストな考えになるのか試行錯誤に付き合わない。

・いつも時計をチラチラ見ながら聞いている。などなど

メモ帳が真っ黒になるほど不満が出てきました。

それと、講義で受けたコーチングのテキストとを照らし合わせました。

講義中、「自分は常に出来ている」と思っていたことが

全くできていなかったのです。

そこからなるべく意識して部下や妻にコーチングを使って対応するよう努めました。

会社でも部下にはアドバイスはせずに、自分で考えさせるようにして

アドバイスを欲しいというときにアドバイスを伝えました。

完全に放置ではなく、いつも気にかけて見ているけど口は出さない。

それを徹底しました。

そうすると、部下が自ら考えて動くので成長が早いそうです。

今は、部下が年上だろうと、外国人がつこうが、

対応は変わらないので全く困ることはないとのこと。

「部下はやる気がないなんて勘違いしていたけど、

自分が部下のやる気を無くさせていたんだ」と当時を振り返っていました。

勘違いしている方も多いのではないでしょうか?

コーチングは部下だけに使うもの。という訳ではないのです。

家族でも会社でも、

部下でも同僚でも友人でもパートナーでも子供でも

あらゆる人間関係、対応は一緒。

使い分けなくていいのです。

自分がコーチングが出来ているか出来ていないかは、

本当のことを伝えてくれる身近な人に聞いてみたらいいかもしれませんね。


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