第1回「コーチング」とは

「ナリタイ」「ヤリタイ」のための行動を促す

銀座コーチングスクール 「コーチング」コラム皆さんは、もし「コーチングとは何か?」と尋ねられたら、どのように答えますか?

  • 相手に質問をして、考えさせ、答えを引き出すスキル
  • 部下のマネジメントに効果的なスキル
  • コミュニケーションを円滑にする技術

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どれも間違いではありませんが、私達の立場からすると、コーチングの本質はもっと奥深いところにあると言うことができます。

銀座コーチングスクール(GCS)では、コーチングを以下のように定義しています。

「パフォーマンス向上のために、対話によって対象者を勇気づけ、“気づき”を引き出し、“自発的行動”を促すコミュニケーション・スキル」

コーチングを受ける側に軸足を置いて言い換えると、

「本人が“ヤリタイ”ことをやり、“ナリタイ”自分になるための“行動”を促すコミュニケーションの技術」

と表現することもできます。

つまり、コーチングとは、単なるコミュニケーションのスキルに留まらず、クライアント(コーチングの依頼者)が自ら“気づき”を得て、自分で設定した目標に向けて、モチベーション高く“行動”を起こすことにその本質がある、と言うことができます。

では、コーチングは、コーチにそのスキルさえあれば、効果的に機能するものなのでしょうか?

答えは「NO」です。

GCSでは、コーチングを効果的に機能させるためには、4つの条件を備えることが重要であると考えており、具体的には、『コーチングピラミッド』という図を用いて説明しています。

コーチングピラミッドコーチングを効果的に行うために、体系化された「スキル」を使用することはもちろんですが、その「スキル」を活かすために、コーチは、クライアントとの間に本音で話せる「信頼関係」を築くことが大切です。本音の対話がなければ、コーチがクライアントの気づきや行動を促すことはできないからです。

では、その「信頼関係」を築くために、コーチはどのような意識を持つことが必要なのでしょうか?

GCSでは、それは「コーチングマインド」であるとしています。「コーチングマインド」とは、「クライアントの無限の可能性」と「答えはクライアントの中にある」ことを信じることであり、常に「クライアントの100%の味方である」というスタンスを持つことです。

では、その「コーチングマインド」を発揮するためには、コーチに何が必要なのでしょうか?

GCSでは、それはコーチの「自己基盤」であるとしています。

コーチは「自己基盤」の確立に向けて、自分自身をよく理解し(=自己理解)、自分自身に対して肯定的な思いを持ち(=自己承認)、さらに、それを相手に開示(=自己開示)できることを目指しますが、それが「コーチングマインド」に反映されるとしています。

ここで、皆さんに、『コーチングピラミッド』の理解を深めていただくために、一つの例を挙げたいと思います。

皆さんは、「心・技・体」という言葉をお聞きになったことがあると思います。

スポーツの世界でよく用いられる言葉であり、「アスリートは『心(=精神力)・技(=技術)・体(=体力)』がバランス良く備わってこそベストパフォーマンスを発揮できる」というような使い方をします。

この「心・技・体」と、コーチングピラミッドにおける「コーチングマインド・スキル・自己基盤」...

比較してみると、同じような要素で構成されていると思いませんか?

つまり、コーチングおいても、コーチがこれらの要素を備えることで、ベストパフォーマンスを発揮することになり、結果として、クライアントは“行動”と“成長”という真の成果を得ることができるようになるということです。