スクール コラム

第4回「コーチングとカウンセリング・コンサルティングとの違いがわかりますか?」

プロコーチとしてコーチングに関わる仕事をしておりますと、コーチングのことをあまり知らずに体験講座に参加した受講生、あるいは、私の知人・友人などから、よくこんな質問を受けます。

 「コーチングって何?カウンセリングとの違いは何?」

彼らがそう思うのは無理のないことかもしれません。私でさえ、5年前にコーチングを学び始めた頃は、カウンセリングとの違いをよく理解していませんでしたし、事実、友人からコーチングのことを問われた時には、「カウンセリングみたいなものだよ。」と答えていましたから(笑)。

ですが、銀座コーチングスクール(GCS)認定コーチ資格を取得した後に、講師として登壇する機会が増えるにつれ、「コーチングに対する正しい理解を持たなければいけない!」と強く思うようになりました。

また、それを果たすためには、テキストを読み返したり書籍を購入したりして知識の習得に努めるだけでなく、コーチングにとって「似て非なるもの」であるカウンセリングやコンサルティングについても、きちんと理解しておかなければいけないと感じたことを覚えています。

GCSのレギュラークラステキストでは、カウンセリングとコーチングとの違いについて、以下のように説明しています。

カウンセリングとコーチング

カウンセリングは、精神心理的な悩みを抱えた人を対象とした相談援助であり、気持ちを整理することを重視したアプローチをとります。一方、コーチングは、精神心理的に健全な人の目標達成や能力発揮を支援し、「将来どうありたいか」を重視したアプローチをとります。

この説明をもう少し補足しますと、カウンセリングは、相手の「過去」に焦点を当て、「何故そうなったのか?」「何が原因なのか?」といったことを尋ねたり、共感したりしながら、相手の気持ちを整えるものであり、心理的には「マイナス」を「0」に近づける行為であると言えるでしょう。

これに対してコーチングは、相手の「未来」に焦点を当て、「どうなりたい?」「どうしたい?」というような質問で、相手に気づきを与え自発的行動を促すものであり、心理的には「0」を「プラス」に持っていく行為であると言えるでしょう。

いかがでしょうか。カウンセリングとコーチングとの違いが、おぼろげながらわかってきたのではないでしょうか。

では次に、コンサルティングとコーチングとの違いについて考えてみたいと思います。カウンセリングと同様に、GCSのレギュラークラステキストに記載されている内容を確認してみたいと思います。

コンサルティングとコーチング

コンサルティングでは、コンサルタントが持っている知識・情報・ノウハウ等をクライアントに提供することに軸足が置かれるのに対し、コーチングでは、コーチがクライアントの「ありたい姿」にフォーカスし、クライアントの中にあるものを引き出すことに軸足を置きます。

この説明はわかりやすいですね。コンサルタントはクライアントに持っているものを「与え」、コーチはクライアントの中にあるものを「引き出す」、つまり、発信する矢印の向きの違い(逆)ということができます。

コンサルティングとコーチングについて、ここで、もうひとつ注目しておきたいことがあります。それは、「コーチングとコンサルティングは両立するか?」という疑問についてです。

結論から言いますと、「両立はします」。ですが、「同時に」ではありません。

具体的には、例えば、コンサルタントや営業職の方が、クライアントのニーズを確認するために、コーチングの手法(具体的には「聴く」「質問する」スキルなど)を使ってヒアリングを行い、そこで抽出された課題についてコンサルティングを発揮する、というような具合です。

実際に、GCS認定コーチやレギュラークラスを受講されている方の中には、経営コンサルタントや中小企業新士などの士業の方も多くいらっしゃいます。それはすなわち、彼らの仕事の進め方にコーチング手法を取り入れて、クライアントとしっかり向き合おうとする気持ちの表れであるとも言えるでしょう。

このように、コーチングは、カウンセリングやコンサルティングと「似て非なるもの」なのですが、一方で、お互いに無いものを補い合う補完関係のようなものだと私達は思っています。

あなたが、現在、ご自身の仕事を補完すべき“何か”を探しているのであれば、一度、GCS無料体験講座にお越しいただくことをお勧めします。

ご参加をお待ちしております!

銀座コーチングスクール

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第3回「承認」とは

今回は、先回の「傾聴」に続き、コーチングの基本的なスキルである「承認」についてお話したいと思います。

銀座コーチングスクール(GCS)では、この「承認」のスキルのことを「認める」スキルと呼び、これは、コーチングマインドの基本であり、相手を心から信頼し、存在そのものに敬意を払っているということを、相手に効果的に伝えるためのスキルであるとしています。

「認める」とは、目的として「相手に安心して話してもらうこと」があり、そのために、相手を認め、相手の言うことをそのまま受け止めることです。また、相手のありのままの事実や存在、あるいは変化を、ただそのまま受け止め、認める(伝える)ことです。

「認める」は、例えば、こんな使い方をします。

「髪を切ったのですね」
似合っているかどうかは重要ではありません。その事実(変化)に気づき、伝えることで、相手そのものを「認める」ことになります。

その他、相手が気づいていない進歩や成長を具体的に伝えることも「認める」です。
具体的には、相手が何を達成したのか、どのように成長したのか等を伝えることで、相手は「この人はしっかりと私を見ていてくれるのだ」と感じるので、二人の間には安心感や信頼感が生まれることになります。

では、次に、この「認める」スキルの具体的方法について確認しておきたいと思います。

  1. 相手の言葉をそのまま受け止める
    評価や判断を加えようとはせず、相手の言葉をそのまま事実として受け止めます。話の内容が客観的事実かどうかではなく、そのように話している事実を受け止めるようにします。
  2. 相手の言葉に適切に反応する
    相手を無視していないことを示すために、うなずく、あいづちを打つ等、相手の言葉を受け止めた上で、適切に反応することを心掛けます。適切に反応するという点では、言葉以外にも、笑顔や拍手といった行為も含まれます。
  3. 同じ言葉を繰り返す
    相手の言葉と同じ言葉を繰り返すと、相手の存在や言葉を認めていることを示すことができます。

このような態度や言動は、ひょっとしたら、普段の生活の中でもできているかもしれませんが、スキルとして位置づけ活用することで、相手との距離がさらに縮まり、信頼関係を強固にすることができるかもしれませんね。

ところで、GCSで学ぶ基本スキルには、「認める」をはじめとする5つのスキルがあるのですが、カリキュラム構成上、この「認める」スキルを最初に学ぶように設計されています。

それはなぜでしょうか...?

それは、「認める」は「クライアントに接するコーチの心のあり方(=コーチングマインド)」を示したものであり、すべての基本スキルのベースになるものだから、ということができます。

このように、「認める」スキルをベースに、マインドの確立を重視した学習スタイルを採択しているGCSでは、受講した方々が、コーチングの「わかる」を超え「できる」ようになることにコミットしています。

まずは、お近くのGCSコーチング無料体験講座へお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。

銀座コーチングスクール

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第2回「傾聴」とは

皆さんは、「傾聴」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

カウンセリングやコーチングのスキルのひとつであり、その分野で使用される言語であるため、中にはピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんね。

「傾聴」の意味は、漢字の様子からも読み取れそうですが、「耳を傾けて、熱心に聞くこと」とか、「真剣に聞くこと」というような意味があります。

「傾聴」の「聴」という一字を取ってみても、「耳」編に「十四」の「心」と書くように、私達が日常的に使用している「聞く」とはレベルが異なり、深く、質の高い印象を受けますよね。

銀座コーチングスクール(GCS)では、この「傾聴」スキルのことを簡潔に「聴く」スキルと呼び、コーチングにおいて最も重要で基本となるスキルであると位置づけています。

では、この「聴く」スキルを使う目的とはなんでしょうか?

それは、「相手(クライアント)に気持ちよくたくさん話してもらう」ことです。

クライアントは、自分の考えていることや感じていることをコーチに存分に話すことにより、頭の中が整理されていきます。コーチは、クライアントの話をしっかりと聴くことにより安心感を与え、存分に話させることで、本人が頭の中を整理していくのを助けることができます。

コーチは、そのような効果を狙って、クライアントに「聴く」スキルを活用していきます。

ここで、「聴く」際に、コーチに求められることを以下3点ほど挙げておきたいと思います。

  1. コーチは、クライアントの話に心を集中させて、ニュートラル(中立的)な状態で聴くようにします。
  2. コーチは、クライアントの言葉以外のものも聴き取るようにします。具体的には、声の調子や体のしぐさといった点から、感情や本心といったものを読み取るようにします。
  3. コーチは、クライアントにたくさん話してもらうために、「要約」、「言い換え」、「繰り返し」、「沈黙」といった具体的方法を使用します。

ところで、GCSが使用しているテキストでは、カリキュラム構成上、「聴く」スキルを学ぶ前に、「認める」スキルというものを学ぶように設計されています。

「認める」とは、相手(クライアント)に対して心から敬意を払い、クライアントの言動をそのまま「受け止める」ことです(「受け入れる」ではありません)。

このことにより、クライアントは自分が尊重されていると感じ、コーチに対して心を開きます。結果、二人の間には、“信頼関係”という安心して話せる土壌が出来上がります。

つまり、「認める」スキルが土台にあることにより、効果的に「聴く」こともできるようになる、というわけですね。

いかがでしょう?

同じ「キク」でも、「聞く」とは異なり、「傾聴」を表す「聴く」には、このように深い意味と行為があるのです。

もし、あなたが、このスキルを身につけたとしたら、クライアントをはじめとするあなたの周囲の人達は、どのような変化を起こすのでしょうか?そして、あなた自身は...?

その答えは、GCSコーチング無料体験講座の中にあるかもしれません。

全国39ヶ所(2015年3月現在)にあるGCSでお待ちしております。

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第1回「コーチング」とは

「ナリタイ」「ヤリタイ」のための行動を促す

銀座コーチングスクール 「コーチング」コラム皆さんは、もし「コーチングとは何か?」と尋ねられたら、どのように答えますか?

  • 相手に質問をして、考えさせ、答えを引き出すスキル
  • 部下のマネジメントに効果的なスキル
  • コミュニケーションを円滑にする技術

・・・・・・

どれも間違いではありませんが、私達の立場からすると、コーチングの本質はもっと奥深いところにあると言うことができます。

銀座コーチングスクール(GCS)では、コーチングを以下のように定義しています。

「パフォーマンス向上のために、対話によって対象者を勇気づけ、“気づき”を引き出し、“自発的行動”を促すコミュニケーション・スキル」

コーチングを受ける側に軸足を置いて言い換えると、

「本人が“ヤリタイ”ことをやり、“ナリタイ”自分になるための“行動”を促すコミュニケーションの技術」

と表現することもできます。

つまり、コーチングとは、単なるコミュニケーションのスキルに留まらず、クライアント(コーチングの依頼者)が自ら“気づき”を得て、自分で設定した目標に向けて、モチベーション高く“行動”を起こすことにその本質がある、と言うことができます。

では、コーチングは、コーチにそのスキルさえあれば、効果的に機能するものなのでしょうか?

答えは「NO」です。

GCSでは、コーチングを効果的に機能させるためには、4つの条件を備えることが重要であると考えており、具体的には、『コーチングピラミッド』という図を用いて説明しています。

コーチングピラミッドコーチングを効果的に行うために、体系化された「スキル」を使用することはもちろんですが、その「スキル」を活かすために、コーチは、クライアントとの間に本音で話せる「信頼関係」を築くことが大切です。本音の対話がなければ、コーチがクライアントの気づきや行動を促すことはできないからです。

では、その「信頼関係」を築くために、コーチはどのような意識を持つことが必要なのでしょうか?

GCSでは、それは「コーチングマインド」であるとしています。「コーチングマインド」とは、「クライアントの無限の可能性」と「答えはクライアントの中にある」ことを信じることであり、常に「クライアントの100%の味方である」というスタンスを持つことです。

では、その「コーチングマインド」を発揮するためには、コーチに何が必要なのでしょうか?

GCSでは、それはコーチの「自己基盤」であるとしています。

コーチは「自己基盤」の確立に向けて、自分自身をよく理解し(=自己理解)、自分自身に対して肯定的な思いを持ち(=自己承認)、さらに、それを相手に開示(=自己開示)できることを目指しますが、それが「コーチングマインド」に反映されるとしています。

ここで、皆さんに、『コーチングピラミッド』の理解を深めていただくために、一つの例を挙げたいと思います。

皆さんは、「心・技・体」という言葉をお聞きになったことがあると思います。

スポーツの世界でよく用いられる言葉であり、「アスリートは『心(=精神力)・技(=技術)・体(=体力)』がバランス良く備わってこそベストパフォーマンスを発揮できる」というような使い方をします。

この「心・技・体」と、コーチングピラミッドにおける「コーチングマインド・スキル・自己基盤」...

比較してみると、同じような要素で構成されていると思いませんか?

つまり、コーチングおいても、コーチがこれらの要素を備えることで、ベストパフォーマンスを発揮することになり、結果として、クライアントは“行動”と“成長”という真の成果を得ることができるようになるということです。