職場の問題を解決するには


あなたの職場に問題はありますか?
「うちは無い」と言われる方に未だお会いしたことがありません。問題ないと言い切る職場は、そもそもそれが問題だと疑った方がいいでしょう。成長したいと思う職場には、問題があること自体が普通なのです。

では、「問題」とは何でしょうか?
あるべき姿やありたい姿(ゴール)と現状との差(ギャップ)の事です。
理想と現状との差を埋めるとゴールに行くことができるのです。逆に言ってみれば、ゴールを設定しない限り、問題も明確にならないので、どこへ行きたいかもわからない人は、さ迷い続けるだけでしょう。問題解決するまでの手順をご紹介します。

<問題解決への取り組み基本手順>

問題解決は基本の手順があり、この手順を省略したり順番を変えると正しい解決は出来ません。

①    問題の認識(仮定義)
どんなことが起こっているのか?

②    原因調査分析
なぜそうなったの?

③    ゴールの設定
あるべき姿、ありたい姿はなにか?

④    解決策の立案
どんな解決策が考えられる?

⑤    解決策の実施
複数案から重点をつけて実施

⑥    結果の確認
実施後の結果はどうだった?(⑥の内容を踏まえ①に戻り繰り返す)

①    問題の認識

あなたの職場には、どんな問題があるのでしょうか?まずは今の問題を認識してみましょう。

コーチングサーチで経営者、人事、役員、管理職の方からアンケートをとらせて頂きました。他社の職場の問題をご紹介します。

  • 離職率が高くて、若手が育たない
  • 現状を変えようとせず、新しいことを提案しようとする人がいない
  • 社内のコミュニケーションが円滑ではない
  • 社員のモラルがない
  • リーダーが部下を育てられない、など
    ※コーチングサーチより/複数回答、(n=企業36社)

上記の他にも様々な意見がありましたが、多くの企業が「人」についての悩みが多いということが分かりました。

しかし、これらは本当に問題なのでしょうか?

上記の回答は、経営者・人事・役員・役員の主観です。あくまでも「仮説」なので本当にそれが正しいか否か、過不足ないか、もしくは問題は別にあるなど、実際に検証しなくては本当の問題は見えてきません。ここでの「問題の認識」とは、「仮説」です。仮説を立て、それを検証するというプロセスを繰り返すことによって、仮説の精度が上がり、結果的に問題が少なくなります。

②    原因調査分析

仮説を立てたら、次に原因を調査分析していきます。

問題解決で一番の肝は、何が問題なのかを正確に把握することです。机上で考えていたのでは始まりません。真の問題は、現場の社員に聞いてみることです。

方法として、社内面談、もしくはメールや紙などのアンケートなどで、細かくヒアリングする必要があるでしょう。一人一人が何を考え、何に困り、また何に不満があるのか、丁寧にヒアリングをしていきましょう。職場の問題について聞き出すときに、利害関係のある人(社長・人事・上司)がヒアリングしても本当の問題が抽出できるかは、確実性はありません。聞き出せたとしてもかなりの時間を必要とするでしょう。本音を聞き出せそうな利害関係のない社内担当者を探すか、外部に委託した方がいいでしょう。

③    ゴールの設定

ヒアリングで問題が正確に把握できれば、ゴールを計画します。仮説が異なる場合は真のゴールを設定することができます。仮説で立てたゴールと、実際にヒアリングから導き出したゴールとでは、ほとんどの場合大きく違います。

④    解決策の立案

次に具体的な解決策を出していきますが、今までのやり方に固執せず、思い切って現状を否定して見ることも大事です。また、解決策も、できれば社員に案を聞いてみるといいでしょう。当事者意識を持ってもらい、自分で決めさせることです。そうすることで積極的に問題解決に取り組むようになります。ポイントは、できない理由を並べるより、どうすれば出来るかを提案することです。

・自分だけではできない → どんな協力があればできるようになれるのか?

・お金がないからできない → どれくらいのお金があればできるのか?

・時間がないからできない → どれくらいの時間があればできるのか?

⑤    解決策の実施

あれもこれも、むやみやたらにやるのでは効率が悪いので、複数案を同時進行ではなく、複数案から重点をつけて一つずつ実施していきましょう。

⑥    結果の確認

振り返りがキチンと出来ているかどうかで、成長する会社(個人)かどうかが分かります。どんな結果でも正面から受け止め、何がうまくいって何が悪かった、どういうことが効果的だったかなどを検証していきます。一巡だけで終わらすのではなく、①~⑥を、何度も繰り返すことが必要です。繰り返すことで問題解決の精度を高めることできます

おしまいに

皆さんが考える職場のありたい姿とは何でしょうか?

それは個人で決めるものではありません。社長や上司が一方的に決めていても、そこに人が集まる限り、それはただの独りよがりの妄想でしかありません。職場の意見を抽出し、対応策を練ることで、本当に目指すべきゴールへ到達することができるのです。